今晩、山本君の兄さんのお通夜【軍国少年日記】

西日本新聞

七月十日(火)曇後雨

 きのふの晩から今朝にかけての警報にて、九時一〇分に工場に集合。

 今日は、主として二階のレールきの台車を押した。今日はほとんどどよごれなかった。

 今日、父は宿直の爲、てんしゃに乗ってかえる。雨でぬれた。歸ってすぐ、父にべんとうをとゞけに行く。父より小刀をもらふ。

 腹痛なほらず。胃拡張か?

 今晩、山本君の兄さんのお通夜があるとのこと。

 この頃、工場へのけっきん者が次第に多くなってゐる。疲れるか? そういん二十九名(ロールのみ)缺勤九名。

 二十三時半空襲警報

 一時空襲警報

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 【注釈】通夜…山本君の兄さんは航空将校として東北地方で飛行訓練中、殉職されたと竹村さんは聞いていた

 ※福岡県久留米市出身の竹村逸彦さん(89)が14歳だった1945年に書いた「軍国少年日記」を、できるだけ原文のまま掲載しています

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