9万年前の埋没樹木発見 日田市の有田川、火砕流で被災

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 大分県日田市羽田の有田川で、9万年前の阿蘇山大噴火による火砕流で埋まった100本以上の樹木が見つかった。当時の埋没樹木の発見は市内3例目。市教育委員会は28日に見学会を開く。

 埋没樹木は昨年11月、九州豪雨で氾濫し、災害対策工事が進む有田川の川底から約3メートル下の土中で見つかった。破片状の樹木がほとんどだが、最大では長さ約5メートル、幅2・5メートルのスギとみられる樹木もあった。専門家らの分析で3月、阿蘇山大噴火で埋まった樹木と分かった。

 市によると、どれも焼け焦げているが、火砕流に埋もれて空気に触れず、川底で乾燥を防げたため長期間保存されたと考えられるという。市内ではこれまで、市北部の小野川と伏木町でも発見されている。

 今後数年かけて、一部を国立科学博物館(東京)で詳細に分析する。市立博物館によると、火砕流に覆われる前の森の様子や噴火の威力、動物の痕跡、樹木周辺の環境などの解明が期待できるという。同館の行時志郎館長は「私たちが暮らす大地の過去の姿が分かる。新しい発見を市民に届けたい」と話す。

 見学会は28日午前10時から、同市庄手の市森林組合で。今回見つかった樹木11点を展示し、行時館長らが解説する。無料で事前申し込み不要。樹木の一部は市立博物館で展示中。市立博物館=0973(22)5394。

 (笠原和香子)

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