仰星学園へ助成1割減額 使途不明金問題で福岡県 理事長が引責辞任

西日本新聞 社会面 竹次 稔

 単位制の私立高校を運営する学校法人「仰星学園」(北九州市八幡西区)で、生徒から徴収した補習代の一部が使途不明となっていた問題を巡り、福岡県が「管理運営が適正を欠く」と判断し、2019年度分の私学助成金を約1割減額したことが分かった。理事長兼校長だった徳重光氏は責任を取って辞任した。法人登記によると、理事長辞任は6月13日付。

 同法人を巡っては、西日本新聞が内部資料などを基に、15~18年度の4年間で生徒から補習代計1600万円超を徴収しながら収入として県に報告せず、このうち少なくとも500万円以上が徳重氏に渡り、使途不明となっていると報じた。

 県の要請を受け、法人側は昨年11月、弁護士などによる第三者委員会を設置し、実態調査を依頼。同法人は調査結果を踏まえて、今年3月までに県に報告書を提出した。

 関係者によると、使途不明分は生徒の食事代や交通費の補助に使ったと主張し、一部でそうした事実が認められたが、残りの部分の使途は解明できなかったという。

 県は法人の会計処理を「適正を欠く」と判断し、「県私立学校経常費補助金交付要綱」に基づいて減額した。同法人には18年度に約1億円の私学助成金が交付されており、19年度も同程度とみられる。関係者によると、徳重氏は「常務理事」として同法人に残り、学校経営への関与は続けるという。

 新理事長には、同法人が運営する高校で副校長などを務めた若松信爾氏が就任。同法人は26日時点で本紙の取材に応じていない。 (竹次稔)

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