「できれば善意の寄付はひっそりと行っていただければ」という意見が…

西日本新聞 社会面 酒匂 純子

 「できれば善意の寄付はひっそりと行っていただければ」という意見が、くらし面の「テレプラ」に載っていた。新型コロナ対策の特別定額給付金10万円の使い道である。年金だけでは足りずパートに出ている70代女性が「年金受給者が10万円を寄付したと知るたびに、肩身の狭い思いをします」と語っていた。

 胸が痛い。しかしそもそも打撃を受けた生活のためのお金。堂々と自分のために使ってほしい。人は人。金は天下の回り物。使った先で恩恵にあずかる人も必ずいる。

 今回の10万円、それぞれが「一人国会」を開いてはどうか。全国から集めた税金の使い道を国会で議論し、必要なところに再分配するように、自分が大事だと思うことに使う。誰それが何にいくら使ったから、ではなく、自分が必要だと思うから使う。お金に「意思」を乗せる。その積み重ねが、今、コロナ禍で困っている人たちにしっかり届くと信じる。 (酒匂純子)

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