カーシェア「島ならではの活用を」 福岡・能古島、生活も観光も

西日本新聞 社会面 下村 佳史

 トヨタカローラ福岡(福岡市中央区)は今月から、福岡市西区・能古島でカーシェア事業を始めた。日常生活や観光で「島ならではのさまざまな活用ができる」と期待されている。

 約680人が住み、周囲約12キロの能古島。同社は車を使った地域貢献活動をしようと、島の住民が抱える悩みや地域課題を西区役所に問い合わせた。その結果、65歳以上が人口の4割超と高齢化が進み、傾斜地に住宅が立つ地域があることも判明。気軽に使える移動手段として、1台の車を複数の人で共同利用するカーシェアの実施を決めた。

 車は渡船場そばの観光施設「のこの市」駐車場に1台配備。15分単位(150円)で利用できる。事前にスマートフォンに専用アプリをダウンロードし免許証とクレジットカードの情報とともに会員登録。アプリで予約し、スマホの操作で車のキーを解錠できる。

 島には日用品や食料品をすべて賄える小売店がないため、買い物は島外に出る必要がある。カーシェアの導入で、自家用車を持たない人がまとめ買いした荷物を渡船場から自宅まで持ち帰る際に車を使うことが可能に。このほか、観光客が路線バスの運行時間を気にせず、観光スポット巡りをすることもできるようになる。

 また、新型コロナウイルス感染症の影響で、今後は車での観光を希望する人が増えるとみられるが、カーシェアを使えばフェリーで自家用車を運ぶ必要がなくなるメリットもある。

 能古校区自治協議会の福田唯夫会長は「いろんな人が乗るうち、島の生活に合わせた便利な使い方が出てくると思う」と、普及に期待を寄せた。 (下村佳史)

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