「九州・沖縄サミット」の首脳会議は2000年7月に沖縄県で…

西日本新聞 オピニオン面

九州・沖縄サミット」の首脳会議は2000年7月に沖縄県で開かれた。出席したのは森喜朗首相やクリントン米大統領、フランスのシラク大統領ら。往年の名に交じって、今も現職なのがロシアのプーチン大統領である

▼柔道は黒帯。サミットでは公式日程が終わると、地元の練習会場に駆け付けた。ワイシャツ姿で中学生と組み、豪快な一本背負いを披露。投げられる役にも回り、きれいな受け身も取った

▼ソ連から続くこの国の指導者には、渋面のいかついイメージがつきまとう。けれど筆者の目の前にいるリーダーは気さくで、2カ月前に就任したばかりの初々しさをも漂わせていた

▼以来、「強い国家」を掲げて権力の座に居続けている。大統領を2期務めた後はいったん首相に退くも再登板。さらに2期を務めて通算4期目。先日は「可能性を排除しない」と5期目への意欲を口にしたそうだ

▼国民の支持があり、法にかなっているのなら問題ない。ただ憲法は連続の3期を禁じている。ならば目障りな規定は変えろとばかりに、あからさまな改憲の動きが進んでいる。反則の力技だろう。法に従うのではなく法を従わせようとする。こちらにも長期政権のおごりが見える

▼大統領は沖縄で子どもたちに語っていた。「柔道をするのは強くなるためだけではない。優しくなるためだ」。柔らの道から外れてはいないか、そっくり言葉をお返ししよう。

PR

春秋(オピニオン) アクセスランキング

PR

注目のテーマ