「死ぬに死にきれない」主婦殺害事件19年…母の苦しみ

西日本新聞 北九州版 米村 勇飛

 2001年に北九州市若松区の主婦関岡晴美さん=当時(34)=が自宅で刺殺された事件は29日、未解決のまま19年が経過した。関岡さんの母永野弘子さん(76)と若松署の磯辺芳文署長は同日、同署で事件解決のため、情報提供を呼び掛けた。

 事件は01年6月29日午前に発生。現場から約3キロ離れた福岡県水巻町のスーパーマーケットでは、関岡さんのカードを使って現金を引き出す人物が防犯カメラに写っていた。性別不明で、身長は推定168~176センチ。フード付きの白っぽい雨がっぱを着ていた。

 関岡さんが亡くなった後、永野さんは残された当時4歳と8歳の孫2人を育て上げた。「孫は私にとって生きがいで、心の安定剤のような存在」と永野さん。2人の自立後は精神安定剤の服用なども増えたという。

 永野さんは29日朝、県外に住む孫2人に「きょうはママの命日だからそちらでも手を合わせて祈ってね」と連絡した。事件の風化を防ぐため、講演活動などを続けてきた。永野さんは「19年は長く、今でも苦しい。事件が解決しなければ、死ぬに死にきれない。(あの世で)娘に会うときに、(犯人が)捕まってよかったという知らせを持って行きたい」と絞り出した。

 県警は捜査に延べ約10万6千人を投入。磯辺署長は「1件でも多く情報を寄せてもらい、逮捕につなげたい」と情報提供を呼び掛けている。情報提供は同署=093(771)0110。

(米村勇飛)

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