「劇団風の子九州」に支援を コロナ禍で存続危機、後援会が呼び掛け

西日本新聞 ふくおか都市圏版 下村 佳史

 九州・沖縄を中心に子ども向け演劇活動をしている福岡市早良区の「劇団風の子九州」(仮屋祐一代表)が新型コロナウイルス禍で公演が皆無となり、存続が厳しい状況になっている。後援会「風の子倶楽部」は「楽しみにしている子どもたちに、演劇を届けていけるよう支援をお願いします」と、カンパを呼びかけている。

 風の子九州は、全国で活動する組織から独立し1985年に誕生。地域に根付いた劇団として、小学校や幼稚園、保育園などを巡回公演してきた。しかし、新型コロナの影響で2月下旬~3月末に予定されていた69回の公演が中止。本年度になっても、例年なら1学期中に80回ある公演がキャンセルなどで一度も開けないでいる。

 劇団員は18人。俳優を含め、団員全員を月給制にして運営しているが、公演収入がない状況で4~5月は休業。これまでに、風の子倶楽部が約300人の会員からカンパを募るなどしてきたが、一般市民の支えがないと活動を続けるのが困難な見通しとなった。

 懸念されるのが2学期以降のコロナの影響。臨時休校が長引いたのを受け、授業時間確保のため、観劇会の行事を取りやめる小学校が出てきているという。2学期はこれまで約140回の公演をしてきたが、今年は約100回の予定しかなくキャンセルも入る。

 連絡してきた担当教員からは「子どもたちが待ち望んだ行事が削られ、苦渋の決断です」「来年までなんとか踏ん張ってください」との声が寄せられているという。

 多くの劇団が首都圏に集中する中、地方の劇団は「地域の子どもたちの成長に責任を持つ公共的な使命がある」と言われる。風の子倶楽部の稲毛孝一会長は「演劇は子どもの感性をはぐくむ総合芸術。コロナ収束後も子どもたちがお芝居と出会えるよう、みなさんの力で支えていただけたら」と訴える。

 問い合わせは、劇団=092(841)7889。

(下村佳史)

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