柳川市の観光客、2年連続で減 日韓関係悪化影響 台湾は増

西日本新聞 筑後版 森 竜太郎

 福岡県柳川市は30日、2019年(1~12月)の観光動態調査の結果を発表した。市内への入り込み観光客数は前年から11万2千人減の125万2千人で、2年連続の減少となった。市は「日韓関係悪化による韓国人観光客の激減、有明海花火フェスタの終了が影響した」と分析。20年も新型コロナウイルスの影響で観光客の激減は確実で、観光都市を取り巻く環境は厳しい。

 外国人観光客数は前年から3万7210人少ない19万6403人。韓国人観光客数は3万7936人減の8万1080人だった。一方、台湾からは8912人増の9万875人で過去最多となり、市は「日本語を理解する親日的な台湾の高齢者を対象にしたプロモーションなどが奏功した」とした。中国人観光客は487人減の854人だった。

 通過型から滞在型観光地への脱却を目指す市が重視する宿泊客数は、4808人増の10万584人で23年ぶりに10万人を超え、宿泊率は7%から8%に増加した。17年に開業したビジネスホテル「ホテルルートイン柳川駅前」(186室)の認知度向上の効果が大きいとみられる。

 柳川観光の目玉、川下りの乗客数は5万7405人減の36万5266人。北原白秋生家の入場者数は1422人減の4万1613人で過去最低を更新した。19年1月に白秋の生涯を描いた映画「この道」が全国公開されたが、波及効果は大きくなかった。柳川藩主立花邸御花・立花家史料館も2万3500人減の8万1438人と低調だった。

 金子健次市長は「コロナ禍で、11月の白秋祭水上パレードなどほとんどのイベントが中止となり、今年はさらに厳しい状況だ」とした上で「対策を徹底し、安心して観光できる街として収束時にV字回復できるよう知恵を絞る」と述べた。 (森竜太郎)

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