メキシコ発祥 チョコ入り調味料人気 飯塚の専門店、商品化成功

西日本新聞 筑豊版 田中 早紀

「カカオモレ」炒め物など幅広く

 福岡県飯塚市東徳前のチョコレート専門店「カカオ研究所」が、チョコレートを使ったメキシコ発祥の調味料「カカオモレ」を日本人の口に合うように商品化し、人気を集めている。「カカオの魅力、幅広さを知ってほしい」。開発の裏側には担当の中野由香理さん(39)の情熱があった。

 商品化したカカオモレはカカオ100%のチョコレートやメキシコ産のチリ(唐辛子)など約20種類の食材をすりつぶして作るソース。唐辛子の辛みとスパイスの香り、カカオのコクが融合し、炒め物や揚げ物、カレーやみそ汁などの味付けに幅広く使えるという。

 研究所は、菓子製造販売「さかえ屋」(同市)の経営者だった中野さんの両親、富美子さん(65)と利美さん(72)夫妻が2014年12月に設立。ベトナムなどからカカオを仕入れ、焙煎(ばいせん)から板チョコになるまでの全工程を同じ工房で担うビーントゥバーでチョコレートを製造している。中野さんも、富美子さんの「味に妥協しない」のモットーを受け継いで新レシピ考案などを担ってきた。

 商品化のきっかけは、16年に参加したインターナショナル・チョコレート・アワード。中野さんは、ロンドンの会場でチョコ入りソースを使ったハンバーガーを食べた。「チョコって料理にも使えるんだ」。感動し、作ったシェフと連絡先を交換。翌年のバレンタインに合わせた百貨店での企画に協力してもらった。

 企画で作ったチョコ入りソースを研究所でも販売していたところ、なじみ客が、メキシコの土産として持ってきてくれたのがモレソースだった。それまで作っていたのは唐辛子の入っていないトマトベースのソースだったため、モレのピリ辛な風味に驚いた。「面白い。こんなソースを作ってみたい」と中野さんは昨夏、メキシコに飛び、イベントで30種類以上のモレソースを試食。英語やスペイン語の資料を購入し、現地の料理教室でも学んだ。

 昨年12月に再びメキシコを訪れたり、専門家の助言を仰いだりしながら試行錯誤の末、レシピを完成させた。製造元に関しては10社以上に声を掛け、桂川町の食品会社が引き受けてくれた。今年2月末から販売し、約千個が売れた。

 中野さんは「ホームページには、カカオモレを使った肉野菜炒めなどのレシピを公開している。お薦めのレシピがあれば教えてほしい」と話している。

 1個1620円(税込み)。研究所=0948(21)1533=で販売している。 (田中早紀)

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