「心にけじめ」飯塚山笠男衆、疫病退散願い神事 延期受け歴史パネル展

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため1年延期となった「飯塚山笠」の西流の男衆が6月30日夜、福岡県飯塚市宮町の曩祖(のうそ)八幡宮境内にある祇園宮で、疫病退散の祈願をした。本来であれば7月1日未明の「お汐井取り」で、祭りが開幕する時期。街を山笠が駆けることはなくなったが、祈願を終えた男衆は「心にけじめをつけられた」と前を向いた。境内では山笠の歴史を紹介するパネル展が始まった。本来の祭り期間に合わせて15日まで開かれている。

 6月30日夜、西流の新藤十仁山頭(70)をはじめ流の役員ら約30人が、長法被姿で祇園宮前に集まった。神職が祝詞をあげる中、新型コロナウイルス退散や来年に延期となった山笠での優秀な成績を願った。

 約30分間にわたり厳かな雰囲気で祈願を執り行った後、新藤山頭は「本来なら15日間、男を磨く時期とするところだったが、宮司の祝詞を聞いて心のけじめができた。西流らしく、潔く締めて来年に向けて力を蓄えたい」と男衆を前にあいさつ。全員で「よーい、さの」と打ち込みをして解散した。

 曩祖八幡宮境内のテントでこの日から始まったパネル展には、過去の追い山の写真や山笠ゆかりの祇園宮に関する説明パネルなどが並ぶ。八幡宮の支援団体「壇の上会」が企画した。同会の竹下茂木会長(75)は「山笠が本来、疫病退散の願いを込めて始まったと知ってもらえればありがたい」と来場を呼び掛けている。15日までは境内が夜間ライトアップされる。 (坂本公司)

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