低出生体重児の成長サポート 福岡県が親子手帳リニューアル

西日本新聞 くらし面 三宅 大介

 福岡県は、低出生体重児やその家族をサポートする小冊子「ふくおか小さなあかちゃん親子手帳」をリニューアルし、県内在住の親たちに配布を始めた。赤ちゃんの成長発達を記録しやすく工夫し、先輩保護者のメッセージなど、育児情報も充実させた。

 市町村から発行される母子手帳は、平均的な身長や体重の子どもを元にした形式。このため低出生体重児の場合は、成長を記録する欄がなかったり、発達のチェック欄に「できていない」という箇所を選ばざるを得なかったりし、親が子育てへの自信を失いがちだ。

 同県はこうした保護者に配慮し、育児や成長の記録を書き込める小冊子を2010年に発行していたが、家族側から「より使い勝手の良いものを」との要望を受け、19年度にリニューアルを進めていた。

 配布対象は主に、低出生体重児の中でも長期的なフォローが必要とされる1500グラム未満で生まれた赤ちゃんの家族。低体重でも書き込める発育曲線のグラフや、子育てに関するQ&A、成人した当事者からのコメントなどを載せた。初めてかかる病院で状態も伝えやすいよう、必要な医療的なケアなども書き込める。一般的な母子手帳と同じサイズのA6判とし、一緒に携帯しやすくした。

 全国各地で同様の冊子づくりに関わり、九州でも福岡、佐賀、大分、鹿児島の親同士をネットワーク化し、支援を続ける国際母子手帳委員会事務局長の板東あけみさんは「小さな赤ちゃんを産んで自責の念や不安を抱える親は少なくない。各地で発行が進んでほしい」と期待している。

 親子手帳は福岡県内の周産期母子医療センターや市町村を通じて配布する。同県のホームページからダウンロードすることも可能。問い合わせは同県健康増進課母子保健係=092(643)3307。 (編集委員・三宅大介)

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ