硬い手足を懸命にほぐして 連載・霹靂の日々【31】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 新しい病院に入院したオクサンに、私がするようになったリハビリは、顔や手足を拭いたり、保湿クリームを塗ったりする「グルーミング」やマッサージ、ストレッチ。手足が縮こまり関節が硬くなる「拘縮」もきつくなりつつあり、前の病院ではさほど感じなかった上半身のこわばりも気になりました。

 人は1週間も寝たきりになると足の筋肉が落ち、立てなくなるとのこと。オクサンも確かに足が細くなり、筋肉がなくなっている感じ。余計にプレッシャーを感じました。

 足首もグッと伸び切った状態になっていて、アキレス腱(けん)やふくらはぎの筋肉は短くなっている様子。前の病院で、足の拘縮予防に作っていただいた装具もあるのですが、着け外しに手間が掛かり、また長時間使い続けても良くないので、着けるのは諦めました。

 手の方は、ほったらかしていると胸の前で肘を曲げたまま拳を固く握りしめ、肘や指の関節が硬くなることも。湿気がたまり不衛生でもあります。手に握らせるタオルを丸めたものや、お手玉みたいなもの、後には専用の介護用品も使いました。

 こうした方法は、当初から全てやっていたわけではなく、少しずつ気づきながら、増やしていきました。ただ時間がないときで40分、ゆっくりやれば90分程度はかかります。毎日のこととなると、行き帰りの時間を含めかなりの負担でした。(音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

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