田島芽瑠を「脱いだ瞬間」見せたい 「年下日記online」対談(上)

西日本新聞 古川 泰裕

ロングインタビュー 田島芽瑠×岡太地×特命担当記者F

 HKT48の田島芽瑠(20)が映画監督の岡太地氏とタッグを組み、3日から配信されるオンラインのショートドラマ「年下日記online」で主演を務める。無料通信アプリ「LINE(ライン)」のLINE NEWS内の動画プロジェクト「VISION」で、映画の撮り直しを迫られた女優を演じる。6月下旬、HKT取材班は岡監督も交えたロングインタビューをリモートで実施した。女優として経験を重ねる芽瑠、岡監督がドラマを通して最も見せたかった面とは-。(古川泰裕)

映像作りの苦労、泣いて笑ってドキドキする作品

 -ドラマはリモートで製作した映画へのダメ出しから始まる。どんな作品なのか。

 「演技の演出をすることにフォーカスして面白いコンテンツを作れないかと考え、『年上日記.』を作った。(芽瑠主演の)『年下日記online』も、大きくは同じような作品だが、コラボレートする人によってすごく雰囲気が違うので、田島さんと話し合って『こんな方向がいいんじゃないか』ということを決めた。全体的にはフィクションとして、一つの映画を撮り直していく。その要所要所で、さまざまな映像作りの苦労が透けて見え、泣いて笑ってドキドキする作品になっている」

※「年上日記.」→2019年にVISIONで配信された岡太地監督作品。主演は熊本県出身の芋生悠。

 芽瑠「もともと『年上日記.』を見ていました。メイキングというか、女優さんと監督さんがぶつかったりしているシーンを見てから本編を見るという、今までになかった動画の形がすごく面白いと思った。今回も『田島芽瑠』というメイキングと、家庭教師のアルバイトをする大学生の『嶋田先生』という役の二つの部分を見られるので、皆さんも今まで知ることのなかった一面を見られると思うし、私のお芝居に対しての思いとか、監督と女優さんってこういう風に作っているんだとか。裏側を見せることによって、より入り込めるような作品を作れたんじゃないかと思っています」

 -ジャンルを特定するのが難しい作風だ。

 「演じることを、いっぱい重ねている。カメラに映っていない時の田島さん、映り始めた田島さん、映画の中で役を演じる田島さん。その一番上の、演技していた部分を取った瞬間に現れた、演技していた人。この『取れた瞬間』が一番見せたいところ。演技を脱いだ瞬間って、ものすごくその人の本性が見えるような感覚が生まれるんです。演技を脱いだ瞬間が、すごく魅力が現れる本物の瞬間だと思う。それをどうやって見るかということのために、いろいろと組み込まれていく感じ」

 -「田島芽瑠」と「嶋田先生」を行き来する、その間にあるものが一番の見どころだと。

 「ひょっとしたら、芸能人・田島芽瑠としても見せていない瞬間が、その境目に見えてしまう。そこがなるべく、魅力的になるように設定して作っている」

 芽瑠「オンラインなので、できあがりを自分で確認したりもするんですけど、本当に新しい自分に出会っているというか、今までになかった一面を発揮するというか。自分でも分からなかった自分がいる、みたいな。言葉が難しいですけど、未知な世界を引き出してもらったな、と思います」

 「(記者に)田島さんとは長くお知り合いなんですか」

 芽瑠「もうデビューの頃からですよね」

アニメショップのアンバサダーも務める芽瑠。活動の多彩さはHKTでも随一だ

 

 -もう8年くらいになります。

 「取材に入る前の彼女と、取材に入る時の彼女にも境目があるじゃないですか。その境目の部分をうまく、みんなが見て、ニヤッとできるような。単に露悪的なものではなく『脱いだ瞬間』みたいなものを見せるためには、一回、劇の中で『映画を作っている』という体の芝居をしてもらった上で、もう一度演じてもらって、それが脱げた瞬間に、われわれは本物の彼女を見るような感覚に陥ると思うんですよね」

 -「脱いだ瞬間」を見るために演技を「着せる」。

 「そうですね。十二単(ひとえ)ぐらいのものを着せて」

 芽瑠「自分でも分からないんですよ(笑)。できあがりを見ないと、どういう感じになっているのか、どんな演技をしていたのか。自分でも分からないような部分を引き出してもらったというか…。本当に新しい経験でしたね」

 「演技をずっと続けてくれる。絶対にお芝居を降りずに、ずっと付き合ってくれる。リアル風の部分の芝居も、そこに自分の言葉だったり、自分の本当に思っていることだったり、自分のありさまをそのまま乗せてくれている」

 芽瑠「うれしい」

 「途中で『カット』(手を一回たたく)って言うんですけど、カットじゃないんですね。本当にカットの時は『リアルカット』(手を二回たたく)って言うんです」

 芽瑠「監督がけっこう『リアルカット』って言うのを忘れるんです(笑)。いつがカットなのか分からなくてずっと芝居を続けちゃって。『あ、すいません今のリアルカットでした』って(笑)」

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