本気と本気がぶつかり合う熱を感じて 「年下日記online」対談(下)

西日本新聞 古川 泰裕

ロングインタビュー 田島芽瑠×岡太地×特命担当記者F

 LINE NEWS内の動画プロジェクト「VISION」で、3日午後10時から配信がスタートする「年下日記online」に主演するHKT48の田島芽瑠(20)。岡太地監督も交えたインタビューの続き、まずは自ら撮影も手掛けた芽瑠が苦労を語る。(古川泰裕)

大事なところ、食らいついて放さない

 -フルリモート演劇の旗手・劇団ノーミーツ初の長編「門外不出モラトリアム」にも出演している。

 「『ノーミーツ』は見ました。2回目の公演だったのかな? めちゃくちゃ面白かった。あれもやっぱり、見えてこない裏側を想像するのが面白い」

 芽瑠「そうですよね、あの裏側が見たいですよね」

 -演者としての田島芽瑠はどう見えたか。

 「役で変わると思うんですけど、その役に求められているところ、その役が果たさなければいけない一番大事なところを、しっかりちゃんと、すぐに捉えて、食らいついて放さない。状況によって振り回されたり、もしかしたらフォローしたりしているかもしれないけど、一番大事なところに食らいついているから、そこは外さない。そこは絶対に外さないぞ、というところを捉える才能はすごくあるなと思いました」

 芽瑠「(照れながら)どうしたらいいか分からない(笑)」

「門外不出モラトリアム」で女子大学生役を演じる芽瑠

 

 -これまでの撮影で感じた、難しさや楽しさは。

 芽瑠「難しかったんですけど、撮影自体はすごく楽しくて。カメラの位置とかも、監督の指示に従いながら動かしていくんですけど…」

 スマートフォンだけじゃなくて、撮影用の一眼レフのカメラを別に置いていて、完全に彼女が撮影者として使っている」

 芽瑠「『客観カメラ』っていうのがあって、その位置を動かしたりするのが楽しくて。カメラとかがすごく好きなので、アングルとか『こういう風にしたらいいんじゃないか』っていうのを監督と相談している時間が楽しい。今までは、Zoom演劇もそうでしたけど、相手の役者さんがいる中での演技ばかりだった。今回は一人芝居みたいな、相手がいるということを想像してというか、見ている人が相手になるので、感覚をつかむのが難しくて。これでいいのかな?みたいなことは常に心にあったんですけど、監督を信じて突き進んで。毎日、毎回毎回が刺激になっていて、汗をかいていました。カロリーをたくさん消費した作品になりましたね。ずっと気を張っているというか、考えながらやったんですけど、自分の中ですごく大きく成長できたというか、人生の中でも大きな作品なのかなと思います」

 -ひとり芝居の難しさ。

 芽瑠「相手がいることは想像はするんですけど…。家で一人やっているので、うまく演じることができていない自分に、ちょっといらだったシーンもあって(笑)。すごく難しいシーンがあったんですよ。怒るシーンだったんですけど。今回は、喜怒哀楽すべて見せているというくらい、人間の感情すべてを12話で表す作品だった。喜びや楽しさは分かりやすくて演じやすいし、今まで演じてきた役は等身大の明るい女の子が多かったのでやりやすかったけど、怒りはぶつける相手がいないのにぶつけるっていうのが…。想像では相手はいるんですけど、やっぱり一人で演技しているので、なかなかこう…。ねえ監督、けっこうダメ出しされましたね。一人で怒る、『トオル』に向かって怒るシーン」

 「苦戦したね」

 芽瑠「めっちゃ撮りましたね。多分、一番苦戦した。私が難しかったのは演技としての怒りだけど、他の怒りもあって。監督とディスカッションしている田島芽瑠としての怒りも見えるし、『嶋田先生』としての怒りも見える。演技している時の怒りと、ディスカッションしている等身大というか素に近い怒りっていう、その区別がちゃんと表せていたらいいなと思うし、それを感じていただけたら。よりスイッチが入っている時とそうでない時というか…。女優として演技している田島芽瑠と、普段の田島芽瑠が分かった時、何か伝わったらいいなと思います」

 -新型コロナウイルス禍にもかかわらず、また新たなチャンスが広がった。

 芽瑠「ネガティブに捉えがちな期間の中で、こんなに新しいことができたっていう、ポジティブな時間をつくることができた。私にとっては私を変えられた期間。自分が動けば何かが変わるんだということを感じたので、行動力は今後も大事にしていきたい。もっとポジティブにとらえて『こんな状況だけど、これができるんじゃないか』って考えられた人が、有意義な人生を送れるのかなって(笑)。誰かにとっても、私のSNSや活動が明日のエールになっていればいいな。自分も頑張ろうって思ってもらえるような、人の後押しをできるような感じになっていたらいいなと思う」

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