【動画あり】レジ袋なくても「古新聞ごみ袋」 ひと工夫で上手に処理

西日本新聞 くらし面 川口 史帆

 使い捨てプラスチック削減を目指し、1日からレジ袋有料化が全国で始まった。節約のためにもマイバッグで対応したいところだが、台所の生ごみを捨てるのにレジ袋を活用してきた人も多いのでは? レジ袋がなくても上手に生ごみを処理できる方法を調べた。

まず水抜き

 福岡市の2015~17年の調査によると、家庭から出た燃えるごみの3割(重量比)が生ごみだった。ごみ削減の知識が豊富な講師として福岡県が派遣する「3Rの達人」の小出まずるさん(79)は「出たばかりの生ごみは食材の切れ端で、汚い物ではない。乾燥させれば大半の問題が解決する」と言い切る。

 腐敗や悪臭は、生ごみの7~9割を占める水分が雑菌の温床になることが要因。ぬれたまま放置するのは厳禁だ。新鮮なうちに水分を抜けば臭いは大幅に減る。虫が湧いたり、集積所でカラスに荒らされたりするリスクも減る上、台所も清潔に保てる。

 三角コーナーをシンクの外に置けば水が付きにくく、乾きやすい。土付きの野菜は皮をむいてから洗うと、捨てる部分がぬれない。生の魚や肉は、臭いが移ってしまわないように野菜くずと分けた後、フライパンで軽くいると腐りにくい。

 小出さんのアドバイスを受け、夕食で出た生ごみをふた付きのざるに入れ、ベランダに一晩干してみた。玉ネギやキノコの切れ端はまだしっとりとしているが、野菜くずは乾燥してほぐれ、カラカラと音がするほど。無臭ではないが、ぬめりやべたつきはなく前夜より軽かった。

 乾燥させるのが難しい場合、吸水性の高い新聞紙も重宝する。二重にして袋状にすると破れにくい。新聞紙の代わりに、茶封筒や牛乳パックもお薦めだ。

 臭いが気になるときは重曹や市販の消臭剤も使える。小出さんのお勧めは米ぬか。一握り分を振り掛けるだけで効果がある。落ち葉や竹の粉をかけても、腐敗臭を防げるそうだ。

資源として

 生ごみは多くの自治体で燃えるごみとして出せるが、資源として回収する自治体もある。プラスチックと違って土に返るため、生ごみを堆肥に変える「コンポスト」を使う方法もある。

 コンポスト普及に取り組むNPO法人循環生活研究所(福岡市東区)によると、家庭の生ごみは4人家族で1日約500グラム。ほとんどが堆肥にでき、1カ月で約15キロのごみ減になる。永田由利子理事長(56)は「生ごみがない生活はとても快適。『エコ』と気負わず、手軽に始められる物も増えている」と話す。

 庭に穴を掘って落ち葉を入れるような大きい物ではなく、台所などに置けるバケツほどの大きさや、防虫の工夫を施した物も普及している。段ボールなどで自作もできる。市販品は3千円ほどから、電動式で6万~7万円の物まである。購入費を補助する自治体もあるので確認したい。

ロスなくす

 農林水産省によると、食べられたはずの物を廃棄した「食品ロス」が家庭の生ごみの約半数を占めているという。食べ残しの他、賞味期限切れ食品などを手つかずで捨てる「直接廃棄」や、野菜の皮を厚くむき過ぎるなど「過剰除去」が含まれる。ロス減を提唱するNPO法人エコけん(福岡県古賀市)の清水佳香(よしか)理事長(60)は「無駄をなくすことから始めてみて」と提案する。

 まず買い物に出掛ける前に、冷蔵庫の中の物を確認する。買う物は、いつまでに食べるかを考えて選ぶ。賞味、消費期限までの日数が長いと、使うのを忘れがちだ。カートを使わず買い物かごを手に持てば、買い過ぎ予防になる。野菜は小分けで冷凍すると鮮度を保てる。冷蔵する葉物は軽くぬらしてペーパータオルに包む。保存方法や廃棄を減らすレシピを紹介するウェブサイトが参考になる。

 レジ袋有料化をきっかけに、封じ込めてきた「臭い物」に向き合うことで、より快適な台所にできるかもしれない。 (川口史帆)

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