オンライン、通常授業でも徐々に 「学び止めない訓練」災害時も想定

西日本新聞 ふくおか都市圏版 今井 知可子

 インターネットを通じたオンライン授業は、さまざまな理由で学校に来られない生徒とつながる手段として、通常登校が始まった後も取り組まれている。防災を学校運営の柱にする福岡県新宮町の新宮東中は、オンライン授業を「縮災」の一環として位置付ける。未知の感染症という“災害”から、緩やかに日常を回復していくため、全教科、全学年で実施を続けている。

 分散登校中の5月末、3年生が在宅の日に会議システムを使ったオンライン授業を行った。教員側は教科担当、パソコン操作担当、担任の3人一組。一人の教員に負荷がかかるのを避け、接続できない子には電話対応するなど授業を中断せずにできる態勢だ。この日は問題文を出して質疑応答し、軽い運動の実技も行った。

 通常授業を再開後も欠席した生徒の席に端末を置いてライブ配信し、自宅で授業を受けられるようにした。欠席の理由は自身や家族の体調不良、不登校など多様だが、どんな環境下でも同じ授業を受けられる態勢を模索する。「生徒の大半はスマートフォンからのアクセス。画面が小さいので資料の文字数が多すぎると読めない」と折居邦成校長は課題を指摘する。

 各教室をモニターでつなぎ、在宅も含めた全学年の同時授業をするなどさまざまなパターンを試行。今月末までに全科目、全クラスで実施して課題を探る。

 折居校長は「災害時には生徒があちこちの避難所などに分散することになる。そんなとき所在確認をしながら学びを止めないための訓練としても、オンライン授業は活用できる」と話している。 (今井知可子)

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