給付金届いた?九州のあな特通信員1800人に聞いた 6月末時点で8割、都市規模で差

西日本新聞 黒田 加那 福間 慎一

 新型コロナウイルス経済対策として全国民に10万円ずつ配る国の特別定額給付金について「5月末に申請したのにいつ振り込まれるのか見当がつかない」という声が「あなたの特命取材班(あな特)」に寄せられた。取材班が九州7県の通信員に6月末時点の給付状況を尋ねたところ、申請者の8割以上が「(口座に)振り込まれた」と回答。一方で九州最大の都市である福岡市では7割弱にとどまるなど、差が出ている。

 アンケートは無料通信アプリ「LINE」で6月30日夜~7月1日に実施。回答した1856人のうち1821人が申請済みだった。5月下旬に申請した人が496人で最も多く、このうち6月30日時点で給付金が振り込まれたと答えた人は90・7%。全体では82・6%が給付金を受け取っていた。

 給付金を巡ってはオンライン申請への対応に追われたり、郵送申請に必要な申請書の送付が都市部で遅れたりと、自治体の重い負担が指摘されている。

 アンケート回答者のうち約650人は福岡市在住者。回答では、5月中に申請した人の8割超が6月30日時点で給付金が振り込まれていた一方、6月に申請した人では56・7%にとどまった。

 福岡市は人口約160万人。市によると、約81万3000世帯のうち6月30日時点で約75万2000件が申請し、約49万2000件に給付金が振り込まれたという。

 原則、申請を受け付けた順に給付するが、アンケートでは5月上旬の申請でもまだ振り込まれていない人もいた。市特別定額給付金課は「受け付け開始直後には1日あたり数万件の申請が集中し、確認作業などで支給時期に差が出ることがある」と説明する。担当者は「7月10日ごろには全世帯の約9割に振り込みが完了する」としている。

 人口約12万人の佐賀県唐津市では、6月30日時点で全世帯の95・8%にあたる4万8903世帯で給付金の支給を完了。アンケートに回答した同市在住者は13人全員が「振り込まれた」と回答した。

 市総務課によると、オンラインや郵送での申請に加え、6月からは独自に市役所などでの窓口申請も始めた。郵送の申請書には「すぐ必要な人以外はゆっくり申請して」という旨のメッセージも添えた。市総務課の担当者は「市民の協力で申請のペースが分散され、迅速な支給につながった」と話した。

 人口約1500人の熊本県産山村は、全国最速とみられる5月1日に給付金の振り込みを開始。641世帯のうち、まだ申請がない数件を除き、全世帯への振り込みを終えている。

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 アンケートで尋ねた「給付金の使い道」を近日詳報します。(黒田加那、福間慎一)

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