配膳ロボにレンタル焼き鳥台…感染防止へ「味な工夫」の飲食店

西日本新聞 ふくおか都市圏版 宮下 雅太郎

 自動配膳ロボット、レンタル焼き鳥台、持ち帰り用の真空パック…。新型コロナウイルスの感染防止に絡み、福岡市内の飲食店が独自の対策に取り組んでいる。間仕切りや消毒液の設置など「新しい生活様式」が浸透する中、コロナ禍で遠のいた客足を取り戻すため、各店舗もあの手この手で工夫を凝らす。

 同市中央区大名の居酒屋「定楽屋天神大名店」は4月、自動で料理を配膳するロボット「PEANUT(ピーナッツ)」を導入した。同店は定額制で客の注文数も多く、従業員との接触を減らして感染リスクを下げる狙いだ。ピーナッツに料理を載せ、タッチパネルで席番号を入力すると、天井のセンサーを読み取りながらテーブルまで届ける。

 ピーナッツを導入した飲食店は珍しく、客の口コミによる宣伝効果も高い。谷口優斗店長(20)は「人や障害物を避け、一度に多くの料理を運んでくれる」と“働きぶり”を評価する。

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 同じく大名にある焼き鳥店「大名へて」では、ミニ焼き台のレンタルサービスが人気を呼んでいる。焼き台は、7本ほどの串が同時に焼ける電気グリルで、1週間200円で貸し出している。緊急事態宣言をきっかけにテークアウト販売を始めたが、自宅で食べる頃には冷めてしまうのが難点だった。この焼き台を使えば、店さながらのカリカリ感やジューシーさを楽しめるという。これまでに200組以上が利用してきたという。

 外出自粛要請は解除になったが、人々の警戒感はまだ強い。山口勝マネジャー(40)は「煙も少なく、自宅で焼き鳥店にいる気分が味わえますよ」と焼き台の利用を勧める。

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 食べ物が傷みやすい梅雨でも安全にテークアウトを利用してもらおうと、早良区高取のフランス料理店「アママニエール」では、料理を真空パックに詰めて提供している。煮込み料理やオイル漬けした肉などを氷水で急速に冷やした後、専用の機械で密封保存する。食べる時は、湯せんやオーブントースターで再加熱する。

 店主の山元大樹さん(36)は「通常メニューでは出さないフランスの郷土料理にも挑戦している。料理人もお客さんも、この時期をどう楽しめるかが大事だと思う」と語った。 (宮下雅太郎)

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