休校明け、児童に不審な声掛け急増 福岡は前月比3倍超に

西日本新聞 社会面 梅沢 平 坪井 映里香

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う学校の休校措置が終了し、本格的に再開した6月に入って、福岡県内で児童への声掛けやつきまといが急増していることが、同県警への取材でわかった。5月の23件から、6月は85件と3倍超に増えた。九州の他県をみると、長崎県内では休校中はほぼなかった声掛けが再開後、例年並みに発生しているという。今年は多くの学校で夏休みが短縮される。登下校時を中心に児童が1人になる機会が増えるため、警戒が必要だ。

 「『何歳? 車に乗って』。6月22日午後3時ごろ、福岡市内で下校中の女児が赤い車の男から声を掛けられました」。6月以降、福岡県警が防犯情報を提供する「ふっけい安心メール」で、こんな文面が頻繁に発信されるようになった。

 県警によると、小学生以下への声掛けやつきまといの件数(暫定値)は臨時休校が広がり、3月25件(前年同月比27件減)▽4月17件(同29件減)▽5月23件(同44件減)と減少傾向で推移。6月は一転して85件(同10件増)に増えた。中学生以上を含む全体の件数も同じ傾向だった。

 長崎県警の防犯メールなどによると、長崎市内だけで6月に少なくとも9件の声掛けが確認されている。

 声掛けやつきまといは登下校の朝夕に多発。性犯罪などの重大犯罪につながる恐れもある。

 福岡県警は生活安全部の特別部隊「性犯罪バスターズ」や各警察署が、通学路や駅周辺などを重点的に警戒し、見守りを強化する。今月1日にあった部隊の出発式で、中村隆徳生活安全部長は「夏休みの短縮で声掛けなどの増加が懸念される。積極的な職務質問を心掛けよう」と呼び掛けた。

 県警ではふっけい安心メールのほか、無料のスマートフォン用アプリ「みまもっち」でも、登録した市町村で発生した事案や防犯情報などを配信中。幹部は「子どもだけになるタイミングが特に危ない。メールやアプリも活用して『知らない人について行かない』『危険を感じたら大声を出す』など、身を守る方法を普段から家庭で話し合ってほしい」と話している。 (梅沢平、坪井映里香)

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