山笠延期でも「祇園饅頭」は店頭に 博多の夏に味の彩り

西日本新聞 ふくおか都市圏版 手嶋 秀剛

 博多祇園山笠の行事は来夏に延期されたが、祭りで愛される縁起菓子「祇園饅頭(まんじゅう)」は今年も福博の和菓子店に並んでいる。戦前から手掛ける老舗「石村萬盛堂(まんせいどう)」(福岡市博多区)では、包装紙に例年とは違う趣向を凝らした「番外祇園饅頭」を売り出し、山笠がない博多の夏に彩りを添える。

 「番外」の商品名は、櫛田神社に今年唯一建てられ、山笠順を表す番号を持たない飾り山笠にちなんだ。包装紙を2種類こしらえ、飾り山笠を手掛けた博多人形師中村信喬さん(表を制作)と長男弘峰さん(見送り同)の下絵を使った。包みを解けば額装もできる。

 祇園饅頭は例年、山笠期間中の神事やあいさつ回りなどの土産にしたり、物故した功労者の追善山に供えたりする。直会(なおらい)に出されることもあり、夏越(なご)しの縁起菓子として辛党の男たちも口にする。

 自らも舁(か)き山笠の大黒流で、舁き手を指揮する赤手拭(あかてぬぐい)を務める、石村萬盛堂の石村慎悟副社長は「例年なら博多に漂っている山笠の情緒を、味覚で楽しんでもらえれば」と話す。萬盛堂の祇園饅頭は1個150円、5個と10個入りもある。販売は15日まで。同店=092(962)5000。 (手嶋秀剛)

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