九州で記録的大雨、122万人に避難指示 福岡、佐賀、長崎に特別警報

西日本新聞 御厨 尚陽 四宮 淳平

 停滞する梅雨前線の影響で、九州地方は6日、記録的大雨となり、一部地域で1時間雨量100ミリ超の猛烈な雨が降った。局所的な豪雨をもたらす「線状降水帯」が発生したとみられ、気象庁は午後4時半、「数十年に1度の大雨」として、福岡、佐賀、長崎県の17市町に大雨特別警報を発表。九州6県で約56万2千世帯122万3千人に避難指示が出された。7日も非常に激しい雨が降る見込み。気象庁は、土砂災害や河川の増水・氾濫に対して最大級の警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、対馬海峡付近に停滞している梅雨前線に向かって南から暖かく湿った空気が流れ込み、大気が不安定となった。九州の南部では6日未明から昼前にかけて、北部では同日昼前から、線状降水帯が発生したとみられる。

 宮崎県串間市では1時間に120ミリ、長崎県東彼杵町、大村市、佐賀県鹿島市、嬉野市ではそれぞれ110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表。24時間雨量は午後6時10分現在、鹿児島県鹿屋市で496・0ミリ、福岡県大牟田市で331・0ミリとなり、いずれも観測史上最大となった。長崎市では360・0ミリ、宮崎県日南市では351・5ミリ、熊本県山鹿市で272・0ミリとなった。2日から6日午後4時までの総雨量は鹿児島県鹿屋市で874・5ミリ、熊本県水俣市で671・5ミリとなった。

 6日午後8時までに各県で出された避難指示は、福岡20万9406世帯46万6033人▽佐賀1万7525世帯4万8708人▽長崎21万3094世帯43万9648人▽熊本9万3260世帯20万5620人-など。

 九州自動車道や長崎自動車道などでは一部区間が通行止めに。JR九州は、九州新幹線の熊本-鹿児島中央間で終日運転を見合わせ、在来線も一部運休した。

 梅雨前線は7日にかけて、対馬海峡付近に停滞する見込み。線状降水帯が再び発生する恐れもある。7日の1時間予想雨量はいずれも多い所で福岡、佐賀、長崎、大分、熊本県70ミリ、鹿児島、宮崎県で50ミリ。7日午後6時までの24時間雨量は福岡、佐賀、長崎300ミリ、熊本、大分県250ミリ、鹿児島200ミリ、宮崎県180ミリと予想している。(御厨尚陽、四宮淳平)

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