【動画あり】熊本豪雨死者49人に 不明なお11人、激しい雨で捜索難航

西日本新聞

 熊本県南部を中心とした猛烈な雨で県は6日、水没した球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」の入居者で心肺停止状態だった14人を含む27人の死亡を新たに確認した。亡くなった人は計49人になった。1人が心肺停止、11人が行方不明になっている。被災地は梅雨前線の停滞で一時激しい雨に見舞われ、最大約2600世帯が孤立している可能性がある。災害現場で生存率が下がる目安の一つとされる「発生後72時間」が迫る中、行方不明者の懸命な捜索が続いた。

 県によると、死者は球磨村では千寿園の14人を含む17人、人吉市も前日から8人増えて17人。ほかに芦北町で1人増えて10人、八代市3人、津奈木町1人。残る1人は宇城市不知火町の海岸で見つかった女性で、住所は不明。

 八代市坂本町では、球磨川沿いの平屋の民家が水没し、住人の坂中貞雄さん(93)が死亡。芦北町女島地区では2階建ての民家が土砂の下敷きになり、1階にいた小崎清一さん(69)と妻の峰子さん(68)が亡くなった。

 行方不明者は球磨村6人▽津奈木町と人吉市でそれぞれ2人▽芦北町1人。

 球磨川が氾濫した影響で道路の寸断や橋の流失が相次ぎ、孤立する集落は拡大した。県によると、2市2町3村の最大59地区2647世帯が孤立。最も多いのは八代市の15地区1757世帯。

 球磨村では依然として78地区1432世帯の村全体の孤立状態が続く。「役場機能がかなり崩壊している」(蒲島郁夫知事)として被害の全容も見通せないという。国土交通省によると、同村の国道219号など球磨川とその支流に架かる14の橋が流失した。

 土砂崩れが起きた津奈木町福浜地区の現場では、民家が流されて高齢女性とその息子が行方不明のまま。現場周辺は6日午前、激しい雨に見舞われ、二次災害の恐れがあるとして捜索を中断、午後に再開したが難航している。

 県によると、6日午前、19市町村で最大385世帯1912人が避難。西日本新聞の調べでは、同日午後4時現在、少なくとも2市1町1村で37世帯230人が避難している。

 九州電力によると、6日午後6時現在、県内の3990戸で停電が続いている。

   ◇    ◇

亡くなられた方々

 熊本県南部を襲った豪雨で亡くなり、6日までに身元が判明した方々は次の通り。
 【芦北町】酒井民子さん(82)、川田武人さん(72)、川田節子さん(69)、堀口ツギエさん(93)、入江たえ子さん(69)、入江竜一さん(42)、小崎清一さん(69)、小崎峰子さん(68)、山本レイ子さん(78)
 【津奈木町】丸橋勇さん(85)
 【人吉市】後村多佳志さん(62)、西隆男さん(84)、井上三郎さん(81)、湯本秀子さん(61)、平田千恵美さん(57)、西橋欽一さん(85)、西橋恵美子さん(82)
 【球磨村】吉川エイ子さん(78)
 【八代市】坂中貞雄さん(93)

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