九州北部、冠水や土砂崩れ相次ぐ 大牟田で児童100人下校できず待機

西日本新聞 社会面

 6日夕に大雨特別警報が一部地域に出された福岡、佐賀、長崎の3県では道路が広範囲で冠水し、土砂崩れなどの被害報告が相次いだ。住民らは不安な夜を過ごした。

 「腰まで水に漬かった場所もあった。これほど水が上がってきたのは、ここ数年記憶にない」。福岡県大牟田市のバー店主、牛丸弘文さん(53)は驚く。市内では道路の冠水が各所で起きて交通網はまひした。一部の避難所では新型コロナウイルス対策として、職員が段ボールベッドや間仕切りの設置作業に追われた。

 市教育委員会によると、6日午後10時現在、市内の数校の公立学校で計100人以上の児童・生徒が帰宅できない状態となっている。保護者に迎えを要請しているが、学校周辺の道路冠水のために近づけない親が多いという。各校は避難所としても運用されており、自宅が浸水して子どもと一緒に学校に身を寄せている家族もいるという。

 県内では午後6時現在、建物の被害が7件、筑後地区を中心に73カ所で道路が冠水した。他に土砂災害が2件、朝倉市で川の氾濫が2件発生。添田町では同日午後、彦山川が氾濫し、同町下落合地区で道路が一時冠水。避難所で90代男性は「家も古く、1人暮らしで心細い。早く雨が降りやんでほしい」と祈るような表情を浮かべた。

 佐賀県では道路11カ所が冠水。県によると太良町の農道で土砂崩れが起き、トラックが巻き込まれた。運転していた男性は無事だった。嬉野市吉田地区では裏山から民家に土砂が流入。けが人はなかった。県教委によると、県内の大半の小中学校で時間を早めて一斉下校した。

 長崎県では、長崎市西小島1丁目で崖崩れがあり住宅に被害が出た。諫早市の中心部を流れる本明川は一時、避難判断水位を超えた。1人暮らしの高齢者に避難を呼びかけて回った自治会会長の木下誠人さん(76)は「こんな雨は1982年の長崎水害以来。これ以上、水かさが上がらなければいいが」と話した。

 大分県でも倒木や冠水で13カ所が通行止めになった。

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