「みるみる川の水が」朝倉、東峰村に避難指示 3年前の記憶再び

 多くの犠牲者を出した九州豪雨(2017年7月5日)から3年を迎え、鎮魂のさなかにあった福岡県の被災地も、6日の猛烈な雨に見舞われた。東峰村と朝倉市に土砂災害警戒情報が出され、濁流の記憶が鮮明に残る住民に緊張が走った。

 「みるみるうちに川の水が増え、怖くなってきた。熊本のニュースを見ているから余計に不安で…」。東峰村保健福祉センターいずみ館に身を寄せた女性(77)は声を震わせた。

 村によると、全域の856世帯2042人に避難指示が出され、14カ所に118世帯227人が避難(午後9時現在)。人的被害は確認されていないが、住宅2棟が床下浸水。村内を通る国道211号は冠水のため一部通行止めになった。

 九州豪雨で3人が亡くなった村では、5日に追悼式が行われたばかりだった。6日の大雨で、復旧工事中の河川の護岸が崩れる被害も。九州豪雨で被災した自営業の男性(71)は「雨脚が強まると3年前を思い出してしまう。復旧工事が駄目にならなければいいが…」と祈った。

 3年前の豪雨で関連死も含め犠牲者が33人に上った朝倉市では、7053世帯1万7125人に避難指示が出され、12カ所に164世帯321人が避難した(午後9時現在)。同市甘木の市総合市民センター(ピーポート甘木)には約100人が集まった。

 九州豪雨で自宅が床下浸水したという同市入地の山崎和子さん(64)は、自宅前の川の氾濫を恐れて夫(66)と避難。短時間で甚大な被害をもたらした濁流を思い出し、「夜中から雨が激しくなるようで、家のことが心配」とため息を漏らした。 (横山太郎、大坪拓也)

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