【動画あり】九州大雨続く 筑後川氾濫、ダム放流も 大牟田と山鹿で計3人死亡

西日本新聞

 梅雨前線の影響で、九州北部は7日午前も大雨となり、大分県の筑後川が氾濫。各地で土砂崩れなどの被害が相次いだ。福岡県大牟田市と熊本県山鹿市で男女3人が死亡した。大分県では1人が行方不明になっている。九州は8日にかけて非常に激しい雨が降る恐れがあり、気象庁が警戒を呼び掛けている。

 死亡したのは、大牟田市樋口町の田中春子さん(87)。同市消防本部によると、6日深夜、浸水した自宅で発見された。熊本県山鹿市では、7日午前7時前、道路脇の田んぼに転落した車内から80代とみられる男女2人が心肺停止状態で見つかり、死亡が確認された。大分県日田市天瀬町では、玖珠川近くに住む70代女性の行方が分からなくなっている。

 国土交通省などは7日午前8時半すぎ、筑後川が氾濫したと発表した。また、大分県中津市の山国川、熊本県玉名市の菊池川でも氾濫危険情報を発出。同県小国町の下筌ダムでは、午前10時半から緊急放流を開始。北九州市八幡西区の畑ダムでも放流を始めた。

 気象庁は、6日夕に出していた福岡、佐賀、長崎3県への大雨特別警報を7日午前、大雨警報に切り替えた。宮崎県を除く九州6県では7日午前10時現在、60万2812世帯132万147人に避難指示が出されている。

 気象庁によると、熊本県山鹿市や大分県日田市など両県の5地点で、7日午前6時ごろまでの1時間に約110ミリが降ったとみられ、相次いで「記録的短時間大雨情報」を発表。7日午前の1時間の最大雨量は、福岡県添田町51・5ミリ▽同県大牟田市51ミリ▽佐賀県嬉野市55・5ミリ。

 3日午前0時からの雨量は、熊本県あさぎり町713ミリ▽同県水俣市685・5ミリ▽日田市626ミリ-に達した。

 交通にも影響が出た。大分県九重町によると、同町を流れる野上川の増水でJR久大線の鉄橋の一部が流失。同線は始発から運転を見合わせていた。

 九州新幹線は、熊本‐鹿児島中央で始発から運転を見合わせた。博多と長崎を結ぶ「かもめ」などは終日運休となった。高速道路では、九州自動車道は筑紫野‐熊本、人吉‐えびの間、長崎道の鳥栖-多久間など複数の区間が通行止めになった。

 西日本鉄道は午前11時現在、天神大牟田線の全線で運行を見合わせている。

 福岡県教育委員会によると、公立学校の286校を休校とした。佐賀県内でも臨時休校が相次いだ。

 気象庁によると、対馬海峡に停滞する梅雨前線は、8日夜にかけて九州南部まで南下。前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が不安定になっている。8日午前6時までの雨量は、多い所で九州北部250ミリ、九州南部180ミリの見通し。

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