九州4人死亡、1人不明 大分で筑後川氾濫、JR鉄橋流される

西日本新聞 一面

 停滞した梅雨前線の影響で、九州は7日も北部を中心に猛烈な雨が降った。大分県日田市で筑後川が氾濫したのをはじめ、各地で土砂崩れや浸水被害が発生。福岡、熊本両県で男女4人が死亡、大分県で1人が行方不明になっている。福岡、佐賀、長崎の3県に出ていた大雨特別警報は同日午前11時40分、大雨警報に切り替えられたが、8日にかけても非常に激しい雨が降ることが予想され、気象庁は引き続き、土砂災害への警戒を呼び掛けている。

 気象庁によると、24時間の降水量は、福岡県大牟田市446・5ミリ▽同県久留米市360・5ミリ▽大分県日田市497ミリ▽長崎県大村市384ミリ▽佐賀市315・5ミリ▽熊本県山鹿市420ミリ-など、いずれも観測史上最大を記録。福岡、長崎、大分、熊本の4県では7日午後4時現在、27市町村の58万9203世帯128万5556人に避難指示が出ている。

 福岡県大牟田市によると、6日深夜、水没した民家から同市樋口町の田中春子さん(87)が遺体で発見されたほか、7日夕にも同市上屋敷町の光野弘規さん(84)の死亡を確認した。死因は溺死。同市では広範囲が冠水した。三川地区公民館とみなと小学校に避難した計約240人が孤立し、7日朝から自衛隊員がボートなどで救出した。

 県内では7日午後9時現在、河川氾濫17件、家屋被害593件、道路冠水193件が発生している。

 大分県では、筑後川が氾濫した日田市を中心に土砂崩れや浸水被害が発生。同市天瀬町の70代女性が川に流され、行方が分かっていない。九重町でも野上川が氾濫し、JR久大線の鉄橋の一部が流失。同線では2017年7月の九州豪雨でも日田市の鉄橋「花月川橋梁(きょうりょう)」が流失している。少なくとも日田市や九重町の7地域で20世帯53人が孤立し、消防や自衛隊が土砂の撤去作業を続けている。

 熊本県山鹿市では7日午前6時40分ごろ、道路脇の水田に落ちた軽自動車内から同市の80代夫婦が見つかり、その後死亡が確認された。佐賀県では太良町の民家裏山の崖が崩れて土砂が流入し、住民の夫妻が負傷。鹿島市でも住宅1棟が全壊した。長崎県でも25カ所で崖崩れが発生している。

 JR九州によると、九州新幹線は熊本-鹿児島中央間が終日運休し、在来線で一部運転を見合わせた。西日本鉄道では天神大牟田線の柳川-大牟田間が運休。九州自動車道などの複数区間でも通行止めが続いている。

 気象庁によると、前線は西日本から東北に停滞し、局地的に非常に激しい雨が降るとみられる。8日午後6時までの24時間の予想雨量は多い所で九州北部200ミリ、九州南部250ミリ。

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