九州の鉄道、各地で復旧めど立たず 肥薩線、久大線など4鉄橋流失

西日本新聞 布谷 真基

 記録的な豪雨に見舞われた大分、熊本、鹿児島の各県を中心にJR九州などの鉄橋や線路に甚大な被害が出ている。九州運輸局や同社によると、少なくとも4本の鉄橋が流失したほか、線路に大量の土砂が流入するなどして当面運行できない状態になっており、復旧の見通しは立っていない。

 九州運輸局はJR肥薩線の鎌瀬-瀬戸石間にある球磨川第1橋梁(きょうりょう)と那良口-渡間の第二球磨川橋梁が流失したのを確認。この区間は熊本県八代市と人吉市を結び、SL人吉など観光列車が3種類設定されている。

 久大線では、大分県九重町の豊後中村-野矢間の第二野上川橋梁が流失した。特急「ゆふいんの森」などが運行する九州屈指の観光ルートとして知られる。新型コロナウイルスの影響で運休が続く豪華寝台列車「ななつ星in九州」は14日に再開予定だったが、運行ルートの肥薩線、久大線の被害が大きく、計画通りの運行はできない見通しだ。

 このほか、8日までに確認ができているだけで鹿児島線川内-鹿児島中央間と日南線南郷-志布志間で線路に土砂が流入。JR九州は当分の間運行を見合わせており、復旧には長期間を要するとみている。

 JR九州以外にも、くま川鉄道の川村-肥後西村間にある登録有形文化財「球磨川第四橋梁」が流失。全5車両が浸水し、全線で運休している。肥薩おれんじ鉄道は線路の土砂流入などで八代-出水間は当面運行を見合わせるが、米ノ津-出水間で一部列車が運行する。平成筑豊鉄道は落石の影響で犀川-油須原間で運行再開の見通しが立っていない。(布谷真基)

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