教科書及び大型竹製計算尺を疎開させた【軍国少年日記】

西日本新聞

七月二十日(日)曇

 およそ二十三時頃、警戒警報さる。敵機二機上空通過。せん回したところをみると、偵察したのか。

 午後は主として原料倉庫(ロール課)で、生ゴムをなわでしばる作業をする。大いによごれた。手がゴム臭くなって、のかない。

 十九時頃、忠霊塔横の家に、帳面全部と、僕の辞書(辞苑・新字鑑)及び二年教科書及び大型竹製計算尺をてんしゃにのせて疎開させに行く。どうしてそんなに急いで疎開させたかといふと、きのふの夜の敵機が偵察したのをみると、どうも今晩ころ空襲がありはせぬかと思ふから警戒せよと、だんじんぼうの方からがっこうの方に電話がかゝったさうであるから。

○時警戒警報

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 【注釈】計算尺…多くは竹製で、整数や乗除を計算するための道具▽参謀…高級指揮官の幕僚として作戦、用兵など一切の計画、指導にあたる将校

 ※福岡県久留米市出身の竹村逸彦さん(89)が14歳だった1945年に書いた「軍国少年日記」を、できるだけ原文のまま掲載しています

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