日田市で130人孤立 玖珠、九重で土砂崩れ 大分県内9日も大雨警戒 (3ページ目)

高齢姉弟「奇跡の救助」 竹田市で民家崩壊

 竹田市直入町上田北では8日未明、豪雨による土砂崩れで民家1棟が崩壊。80代の姉弟がつぶれた家から逃げ出せなくなった。土砂に漬かった2人は、近所の住民が声を掛け続けたり消防が的確な救助活動を行ったりしたことで「奇跡的」(住民)に救助された。

 現場は山間部に10世帯が暮らす釘小野集落。異変に気付いたのは、隣に住む河村辰三さん(68)。未明に目が覚め、水を飲もうとしたところ、水道が止まっていた。不思議に思って外を見ると、姉弟が暮らす隣家が裏山の土砂崩れで崩壊していた。

 河村さんは近所の数人と助け出そうとしたが、手が付けられない状況。午前5時20分に119番通報し、崩れた家の前で姉の名を叫んだ。当初は応答がなかったが、しばらくして、姉の「痛い、痛い」という声が聞こえてきた。弟は耳が不自由で、状況を察したのか、ノックをして応じたという。河村さんたちは、姉弟を勇気づけようと名前を呼び続けた。

 竹田市消防署は隊員18人を出動させ、通報から約20分後に現着。屋根瓦を取り除き、チェーンソーで屋根板に穴を空けて搬出を試みた。声などから居場所を推察し、見つけた姉は腰まで泥に漬かった状態。弟は足に角材がのしかかっており、身動きもできなかった。

 隊員らは細心の注意を払い、姉を午前6時半、弟をその1時間後に搬出。姉弟は受け答えできる状態で、それぞれ病院に運ばれた。

 河村さんは「本当に生きていてくれて良かった」と感激した様子。市消防署の佐藤浩和署長は「しっかり事前準備をしており、日頃の訓練の成果でもある」と話した。

 (稲田二郎)

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