大分で2河川氾濫、5人不明 久留米で広域冠水 大雨警戒続く九州

西日本新聞

 梅雨前線の影響で、九州地方は8日未明にかけても猛烈な雨が降り、福岡、大分両県を中心に被害が広がった。大分県では二つの河川が氾濫。同県由布市の5人が行方不明になっている。福岡県久留米市でも複数の河川が氾濫し、城島、三潴地区の広範囲が冠水した。熊本南部の被害も合わせると、死者57人、心肺停止4人、行方不明16人となった。9日にかけても局地的に非常に激しい雨が降ることが予想され、気象庁は引き続き、土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。

 西日本新聞のまとめでは、九州全県の建物被害(損壊、浸水など)は少なくとも約4600件に上っている。

 気象庁によると、降り始めからの降雨量は、鹿児島県鹿屋市1060ミリ▽熊本県あさぎり町869ミリ▽大分県日田市862ミリ▽福岡県大牟田市688・5ミリ▽同県久留米市586・5ミリ-など。

 国土交通省によると、九州全県で河川氾濫が28件、土砂崩れが99件発生している。

 大分県では8日午前0時40分ごろに由布市の大分川が氾濫。同1時ごろには、7日に氾濫した日田市の筑後川で再び水があふれた。

 県などによると、8日午前0時すぎ、由布市湯布院町湯平で家族4人が乗った車が川に流されたとの通報があった。4人は夫婦と子ども、妻の母親とみられる。うち1人が車から脱出して市内に住む親族に連絡、親族が119番したという。同日午後1時ごろ、同市挾間町の雑木林で女性の遺体が見つかった。県警は身元を調べている。

 市内では40代男性の行方も分かっておらず、自衛隊や県警、消防が8日早朝から捜索に当たっている。

 一方、福岡県久留米市では筑後川支流の山ノ井川が氾濫し、流域の三潴町と城島町で冠水が相次いだ。同市によると、ほかの複数の川でも氾濫が発生し、合川、北野両地区でも冠水被害が出ているという。

 福岡県内では8日午後6時現在、床上・床下浸水を含む家屋被害は計4004件。うち大牟田市が3160件、久留米市が716件を占めている。

 総務省消防庁によると、8日午後0時半現在、福岡、熊本、大分3県の29万6100世帯65万1363人に避難指示が出ている。

 9日も九州南部に停滞している梅雨前線が北上し、非常に激しい雨が降る恐れがある。同日午後6時までの24時間雨量は多いところで、熊本、宮崎、鹿児島3県で200ミリ、長崎、大分両県で150ミリの見通し。

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