はつらつ10代、豪雨被災地に勇気 高校生ボランティアが活躍中

西日本新聞 古川 剛光

新型コロナで県民限定

 熊本県南部の豪雨で球磨川が氾濫し、甚大な被害に見舞われた同県人吉市では、浸水した商店や住宅の清掃活動に高校生ボランティアが活躍している。新型コロナウイルス感染予防のため、他県からの募集が難しい中、10代のはつらつとした姿が街の人々を勇気づけている。

 同市紺屋町にある創業約140年の「渕田酒造場」では8日、秀岳館高(同県八代市)の生徒たちが、黙々と泥をかき出し、汚れた焼酎の酒瓶を運び出した。

 7日から9日までに、生徒延べ約800人が商店や住宅を訪問、清掃作業を手伝っている。生徒たちの間から「ボランティア活動をしたい」との声が上がった。

 酒造場の片付けを手伝った同高3年の宇藤香凜さんは宮崎県高原町出身。2011年の新燃岳噴火では避難生活を強いられた。「できることがあるのなら、手伝いたいと思って」。4年前の熊本地震を経験した2年の安楽桃さんは、熊本市で被災した。「全国から炊き出しなどに大勢の人が駆け付けてくれた。次は自分が人を助けたい、とずっと思っていた」と語る。

 豪雨で渕田酒造場は、焼酎の原酒を保管するタンクと出荷前の商品が水に漬かった。格子窓のある明治様式の町家造り。過去にも浸水被害を経験しており、補修を重ねながら同じ場所で続けてきた。渕田将義社長(63)は「ここでは続けられないかもしれない。片付けだけで1年近くかかるかもと思っていたが、高校生たちの助けは本当にありがたい」と話した。

 人吉市によると、ボランティア希望者からの問い合わせが全国から相次いでいるが、新型コロナ感染予防のため、市社会福祉協議会が10日に立ち上げる災害ボランティアセンターでは、参加を県内在住者(原則中学生以上)に限る方針。「復旧復興へ、若者は貴重な戦力。力を借りて難局を乗り切りたい」と話している。(古川剛光)

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