九州で豪雨の死者が62人に 72時間雨量は27地点で観測史上最大

西日本新聞

 九州全域に甚大な被害をもたらした豪雨で、熊本県は9日、新たに4人の死亡を確認したと発表した。大分県でも1人の死亡を確認、死者は九州で計62人となった。週末にかけても広範囲で再び大雨となる恐れがある。これまでの雨で地盤が緩んでおり、気象庁は土砂災害や河川の氾濫に厳重な警戒を呼び掛けている。 

 これまでに死亡が確認された人は熊本県球磨村19人▽人吉市18人▽芦北町10人▽八代市6人▽山鹿市2人▽津奈木町1人▽福岡県大牟田市2人▽大分県由布市1人▽住所不明3人。1人が心肺停止、16人が行方不明となっている。

 大分県によると、死亡が確認されたのは由布市湯布院町湯平の渡辺登志美さん(81)。8日未明、娘の由美さん(51)とその夫の知己さん(54)、孫の健太さん(28)と車で避難中に川に流されたとみられ、同日午後1時ごろ、遺体で発見された。3人は依然として行方が分かっておらず、県警や消防が捜索を続けている。

 県内では9日午後1時現在、日田市の上津江、天瀬両町で10世帯19人が孤立。同市中津江村でも土砂崩れによる孤立が続いているが、停電や通信障害で連絡がとれず、詳しい状況は分かっていない。

 熊本県では同日午前10時現在、八代市や球磨村など1市3町2村の23地区833世帯が孤立に近い状態が続く。避難者は同日午後1時現在、少なくとも493世帯2055人。

 気象庁によると、9日午後の1時間雨量は最大で、長崎県諫早市66ミリ▽宮崎県えびの市46ミリ▽佐賀県嬉野市42・5ミリ▽熊本県宇城市38・5ミリ-など。九州151地点で観測した3日以降の72時間雨量は、27地点で観測史上最大を更新し、最も多かったのは大分県日田市椿ケ鼻の862ミリだった。鹿児島県鹿屋市では2日夜からの雨量が千ミリを超えている。

 西日本新聞のまとめによると、九州7県で床上・床下浸水が計5521件発生。福岡県は4846件で久留米、大牟田両市に被害が集中している。河川の氾濫は91カ所に上った。

 10日にかけての1時間予想雨量は多いところで、福岡、佐賀、長崎、大分県60ミリ▽熊本、宮崎、鹿児島県50ミリ-の見通し。

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