ボランティア開始を延期 筑後地区、片付け中断一時避難も

西日本新聞 筑後版 片岡 寛 平峰 麻由 吉田 賢治

 いつまで降るのか-。停滞する梅雨前線の影響で、福岡県筑後地区では10日、大牟田市や八女市黒木町で時間雨量50ミリを超える非常に激しい雨を観測するなど、断続的に雨が降り続いた。被災した市民や事業者は、空模様を気にしながら片付けを進めたが、中断や避難を余儀なくされる場面もあり、悪天候に復旧を阻まれた。

 一帯が冠水した久留米市城島町浜の家具資材販売「イケショウ」では、朝から従業員が片付けに当たったが、午後の大雨で作業を切り上げ、従業員を帰した。池松優充常務(43)は「片付けが進まない。また降るかもしれないし、梅雨明けまで待つしかないのか」とため息をついた。倉庫兼工場は最大50センチまで浸水。廃棄する家具用資材は「10トントラック20台分はある」という。

 大牟田市では、午後2時20分までの1時間に56・0ミリの降雨があり、6~7日に広範囲で冠水した三川地区では、ひざ近くまで再び冠水。救助を求めた住民5人を消防隊が安全な場所まで避難させた。みなと小でも浸水の危険が迫り、片付け中の職員が別の小学校に一時避難。市は三川地区公民館に避難した住民9人を急きょ、文化会館までバスでピストン輸送した。

 大牟田市が3カ所に設置した災害ごみの仮置き場は、周辺道路が冠水し、午後2時ごろで受け入れを打ち切った。このうちの1カ所、宮浦公園でこの日最後の搬入者となった藤本大和さん(42)は「今日は3回目の搬入。早く作業を進めないといけないので、もうこれぐらいの雨は気にならなくなった」と、雨に打たれながら廃棄物を軽トラックから下ろした。

 久留米市は、市内2カ所のクリーンセンターで災害ごみを受け入れており、10日は64件の搬入があった。このうち宮ノ陣クリーンセンターではぬれた書類や段ボール、家財道具などを積んだ車が次々と訪れた。

 週末も悪天候が予想され、災害ボランティアの活動にも影響が出ている。久留米市は、11日の活動開始予定を12日に延期。大牟田市の災害ボランティアセンターも12日から活動する予定だが、天候次第では延期を検討する。 (片岡寛、平峰麻由、吉田賢治)

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