緊急速報、何回も 不安で眠れず住民ぐったり 大分県由布市

西日本新聞 大分・日田玖珠版 稲田 二郎

 大分県内は11日も早朝にかけて激しい雨が降り、記録的豪雨で浸水被害が出た由布市挾間町では住民らが大分川の増水を不安そうに見つめた。住民らは携帯電話や自宅の防災ラジオから何度も流れる緊急速報でゆっくり眠れずに疲れた様子で、蒸し暑さも加わって復旧作業の足取りも重くなった。

 記録的豪雨により同町下市付近では大分川が氾濫。11日早朝も上流付近で激しい雨が降り、近くの挾間体育センター付近には川の様子を見に来る人が相次いだ。同町鬼瀬の主婦(60)は「何回も鳴る緊急速報でみんな寝ておらず、疲れている。そんな状況で川が増水し、濁流の音だけで怖くなる」。近くに住む公務員安部順司さん(40)は「朝からネットで水位や雨雲レーダーを見ていた」といい、「台風と違い、今回の豪雨はずっと続いているのできつい」と語った。

 同町下市ではコンビニや自動車整備工場が浸水被害を受け、水が引いた後に残った土砂の撤去作業などに追われた。同町鬼崎には災害ごみの集積場が設けられ、浸水した家財道具などが次々に持ち込まれた。

 自宅倉庫が土砂崩れの被害に遭った同僚(65)=同町谷=を手伝い、撤去した災害ごみを集積場に運んできた会社員男性(48)は、蒸し暑さもあって汗だく。「社員が集まってワーワー言いながら作業をしているが、同僚が空元気を振り絞っているのが分かる。かわいそうですよ」

 町内では、土砂崩れが何カ所も発生。隣家に迷惑を掛けられないと、泥まみれになって急いで復旧作業を行い、ブルーシートをかぶせる人もいるという。

 (稲田二郎)

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