「まさか全壊するとは」土砂に自宅つぶされ道路陥没 日田・中津江村

西日本新聞 大分・日田玖珠版 笠原 和香子

 7日から8日にかけ、豪雨に見舞われた大分県日田市中津江村では、各地で生々しい傷跡が依然広がっている。至るところで山の斜面が崩落して道路をふさぎ、陥没した場所も少なくない。11日には、孤立状態が解消されたが、降り続ける雨に住民たちは不安な日々を過ごしている。

 同村では7日、電気と水道が止まり、電話もほとんど通じなくなった。市中心部や、福岡県へとつながる道が寸断。住民が自ら重機で土砂を除去した場所もあるが、通るのに危険を伴う場所もなお残る。

 同村合瀬の猪野弘さん(58)は8日朝、避難先から戻ってみると、自宅が土砂につぶされていた。道路から約4メートルの高さにあるが、道路と川を挟む対岸の山が崩れ、その土砂が道路と川を乗り越えて、猪野さん方を襲った。「まさかここが全壊するとは思ってもみなかった。避難していなかったらどうなっていたか」と振り返った。近くの栃野地区では、電柱が倒れかかって傾いた民家があった。

 「おー生きとったか」。11日、住民が身を寄せる中津江振興局では、久しぶりの再会を喜ぶ住民たちがいた。午後には全地域で停電が解消され、同市の災害支援のNPO法人「リエラ」が食料や水、トイレットペーパーの他、市内の酒造会社が寄付した酒やビールなどの支援物資(2トントラック2台分)を次々に運び込んだ。

 同村の住民でリエラの副代表理事の河井昌猛さん(47)は「いつまた孤立するか分からないと、住民たちはおびえている。災害に詳しい者が地域に入り、1日でも早く不安を解消していきたい」と話した。 (笠原和香子)

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