災害NPO、犬と猫を救出し孤立住民17人もヘリ搬送 熊本・球磨村

西日本新聞 井崎 圭 米村 勇飛

 豪雨被害で孤立状態の集落が多数発生した熊本県球磨村で11日、NPO法人「ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)」(本部・広島県)が、被災者のペット2匹を救出するために高沢地区に向かったところ、横井地区の避難住民17人と遭遇、ともに救出した。

 PWJによると、7日、高沢地区の住民が自衛隊ヘリで避難する際、飼い犬と飼い猫1匹ずつの運搬を要望。その時点では人命を優先し、ペットの救助はいったん断念していたという。

 災害時に被災地で医療支援や動物の保護などに取り組むPWJは4日に熊本県入り。ペットを救助できていなかった住民の親族から7日、「(被災地に残っている)犬と猫も助けてもらえないか」と連絡があったという。

 11日、PWJは雨の合間を縫って、所有のヘリで犬と猫の救助に向かった。ヘリポートがある「球磨村公民館高沢分館」(旧高沢小)で着陸すると、隣接する横井地区の17人の孤立避難者がいたという。

 PWJは自衛隊経由で球磨村に連絡。救助を申し出たところ村側もあらためて要請。高沢地区の住民の家で犬猫の捜索をする間に、避難住民をピストン輸送したという。PWJの大西純子さん(48)は「飼い主にも喜んでもらえたし、避難者の方も運べてよかった」と話した。

 球磨村の担当者は「結果的に早期救助につながってよかった。とはいえ今回は偶然のケース。今後同様のことがあった場合は、状況に応じて判断する」としている。

 PWJは災害被災地で医療を含めた支援活動、海外での難民支援、捨て犬の保護活動、フェアトレードなどに取り組んでいる。設立は1996年。医師や看護師、パイロット、犬の飼育スタッフなどメンバーは448人。球磨村でも20人前後と救助犬3頭が活動、避難所の支援や医療支援、行方不明者の捜索をしている。(井崎圭、米村勇飛)

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