手洗い徹底、人権学習も コロナ機に小6奮闘

西日本新聞 ふくおか都市圏版 後藤 潔貴

自ら取り組む勇気学ぶ

 新型コロナウイルスの大きな影響を受けた学校現場。授業時間確保のために夏休み短縮が決まったり、リモート学習の準備が進んだりと、変化を強いられた。そんな中、須恵第二小(福岡県須恵町)は、このコロナ禍を奇貨とすべく、6年生が尽力している。手洗い励行に始まり、今月からは人権学習にもつなげている。

 6月から登校が再開したが、まだ委員会活動もままならない状態が続いていた。そんな中、園久惠校長の呼びかけで6年生4クラスから2人ずつ出た8人を中心にボランティアグループ「チーム8」が発足。手洗い、マスク着用、換気といった7項目の新たな生活様式を「健やかスタンダード7」と名付け、全校に実践を呼びかけることにした。

 チーム8には6年生の半数近い約60人が参加。輪番で下級生たちに、各教室や洗面所の前などで手洗いを呼びかけた。6月末まで約3週間続け、全校児童に手洗いが定着したという。

 感染者や医療従事者を差別しないというメッセージを発信する取り組み「シトラスリボン運動」を知った園校長が、自ら手作りしたリボンをチーム8の全員にプレゼント。学校、地域、家庭の三つの輪で差別しないメッセージにつなげるという理念に共感した児童たちから「自分たちも取り組みたい」と声が上がった。

 園校長は6月末から7月初旬にかけて6年生4クラスに、1950年ごろにあったハンセン病差別事件を題材に授業し「偏見を持たないことが大事」と呼びかけた。チーム8は今月8日に会議を開き、動きだした委員会活動も一緒になって、今後はシトラスリボン運動を中心に、いじめ問題などにも取り組むことを決めた。

 チーム8の1人、鈴木歩香さん(12)は「傍観者にならず、自ら取り組む勇気を学びました」とこれまでの活動を振り返り、木村光一さん(12)は「活動を地域にも広げていければ」と意気込む。 (後藤潔貴)

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