「螺鈿と蒔絵」15世紀-現代の輝き多彩に 名護屋城博物館でテーマ展

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星

 古くから伝わる漆器の装飾技法「螺鈿(らでん)」と「蒔絵(まきえ)」を施した品々を紹介するテーマ展「螺鈿と蒔絵 美しさをまとう」が、佐賀県唐津市鎮西町の県立名護屋城博物館で開かれている。安土桃山時代に豊臣秀吉が使用したとされる入浴道具など32点を展示している。

 螺鈿は貝殻内側の光沢がある部分を漆に貼るなどして、蒔絵は漆の上に金銀粉をまくことで、模様を出す技法。婚礼品や化粧道具、楽器などに幅広く施され、昔は王族や大名家などの富裕層に好まれた。ともに奈良時代に中国から日本に伝来したという。

 会場には、江戸時代に佐賀の豪商に渡った中国製の螺鈿琵琶や、佐賀藩祖の鍋島直茂の娘・千鶴が使用したとされる螺鈿と蒔絵の琴など、15世紀~現代までの展示品が並ぶ。秀吉がかつて大阪の鍋島邸で入浴時に使ったと伝わるおけやひしゃくもある。

 時代が異なる展示品を見比べ、螺鈿の花びらの大きさなどから技術の変遷も見ることができる。博物館の飯田周恵学芸員(26)は「当時の人が求めた美しさを感じつつ、いろんな方向から見て輝き方の違いなども楽しんでほしい」と来館を呼び掛けている。

 テーマ展は8月16日までで観覧無料。7月19日の午後1時半からは、学芸員が展示品などを解説する歴史講座がある。月曜休館(月曜が祝日の場合は翌日休館)。博物館=0955(82)4905。(津留恒星)

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