「売れっ子はゲスト。主役は地元芸人」吉本の福岡新劇場支配人に聞く

西日本新聞 木村 貴之

 福岡市中央区地行浜のペイペイドーム隣に福岡ソフトバンクホークスが建設した娯楽施設内で今月末オープンする、吉本興業の常設劇場「よしもと福岡 大和証券/CONNECT(コネクト)劇場」。初日から5日間のこけら落とし特別公演を皮切りに始動する新劇場は、どんな空間になるのか。劇場支配人を兼務する福岡吉本(吉本興業福岡支社)の新田敦生支社長に聞いた。(聞き手は木村貴之)

  吉本の常設劇場では全国3番目の規模になる。

 新田 福岡は立ち見席を入れて最大549人収容。なんばグランド花月(大阪市、946人)、よしもと祇園花月(京都市、557人)に続く規模で、東京のルミネtheよしもと(500人)をも上回る。全国の直営13館のうち客席だけで500を超えるのは福岡(501席)を含め3館。重要な九州の大箱になる。

  こけら落とし公演は豪華な顔触れが出演する。

 新田 お祭りだから。初日は博多華丸・大吉、ロバート、パンクブーブー、バッドボーイズの地元出身4組が集結し、開館を盛り上げる。期間中、(漫才日本一を決める)「M-1グランプリ」の優勝経験者らも駆け付けるが、大事なのは2日目の8月1日。福岡吉本所属の芸人たちが出演。決意表明的な舞台になる。

  地元芸人たちをしっかりアピールする場に?

 新田 東京、大阪の芸人たちはあくまでゲスト。主役として劇場を盛り上げるのは福岡の芸人たちだ。彼らをどう印象づけていくかが課題。ベテラン組は地元メディアにも頻繁に登場し、活躍している。劇場を盛り上げるのは次の世代。こけら落としの後、いろんな形で前面に出す。

  吉本興業が福岡の新劇場で目指すものとは?

 新田 福岡ならではのお笑い文化をつくりたい。東京、大阪から売れっ子を呼び、東京、大阪の笑いを見せるだけでは何も生まれない。東京に行かず、福岡で頑張っている芸人たちがいる。地元市民に支えられ、誇りにしてもらうお笑い。その創造拠点にしたい。

  福岡市・天神エリアの民間ホールを若手育成拠点として確保していたが。

 新田 週4日の賃貸契約を結んでいた大名MKホール。残念ながら撤退した。本来は2館体制でいく予定だったが、新型コロナウイルスの影響も含め、いろいろ事情があって。当面は新劇場に集中したい。

  新型コロナの影響は新劇場運営にも出ている。

 新田 当面、座席数を制限しなければならないし、飲食提供も難しい。でも、いずれ本来の機能をフルに発揮できるようになれば、ここは十分稼げる劇場。芸人たちも十分食うていけるがな、と。これはチャンス。まずは劇場の認知度を上げていかないと。名前がちょっと長いけど。(笑い)

 新田敦生(にった・あつお)福岡吉本支社長兼新劇場支配人 1965年生まれ、大阪市出身。88年に吉本興業入社。ダウンタウンのマネジャーなどを経て2010年、なんばグランド花月支配人に就任、8年半務める。今年6月から現職。

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