手作り菓子いつでも販売 川崎町の障害者事業所

西日本新聞 筑豊版 福田 直正

自販機設置、費用の寄付募る

 福岡県川崎町の障害福祉サービス事業所「すみれアクティブセンター」(柏木利一施設長)は、利用者が作った菓子などを販売する田川市糒の菓子店「Smile Shop絆 星美台店」に、焼き菓子を販売する自動販売機を設置した。同店は新型コロナ感染拡大で休業を余儀なくされたことから、自販機設置でいつでも販売できる場を確保し、利用者の楽しみと収入につながる菓子作りを続けることが狙いという。

 センターでは知的障害や身体障害のある約20人が通所で介護を受け、自立支援として就労訓練を行っている。菓子作りはその一つで、利用者は、障害の程度に合わせて作業している。

 菓子はセンターが運営する同店や、田川地区内の道の駅などで販売。一般的な就労が難しい利用者にとって、販売する菓子を作るのは社会とつながる貴重な経験と収入源になっている。

 新型コロナ感染拡大を受けセンターは、感染防止のため、同店の営業を4月から休止した。道の駅を除き、売る場がなくなったので、菓子作りを縮小。多くの利用者が菓子作りを休むことになった。5月上旬、緊急事態宣言は延長され、休業も続き、悲しげな表情を浮かべる利用者が増えた。

 「どこかで菓子を販売することができたら」。柏木施設長が考えたのが、自販機だった。店外に設置するため、店が休みでも販売でき、利用者は菓子作りを再開できる。5月下旬、おからや野菜の粉末が入ったクッキーや焼きドーナツなど18種類を100~150円で販売する自販機を設置した。

 6月から営業は再開したが、第2波、第3波による休業も懸念される中、以前は通り過ぎるだけだった人が自販機で菓子を買い求めるなど、思わぬ効果もあった。柏木施設長は「地域と利用者の絆を大切にしようとこれまで取り組んできた。利用者のやりがいを地域で一緒に支えてもらえたらうれしい」と話す。

 センターは自販機の設置費用の一部について、寄付を募るクラウドファンディング(CF)を実施している。寄付は27日まで、CFサイト「READYFOR」で。寄付額に応じて、同店で利用できる商品券などを贈る。すみれアクティブセンター=0947(50)8415。 (福田直正)

福岡県の天気予報

PR

福岡 アクセスランキング

PR

注目のテーマ