豊肥線「スイッチバック」復活 JR九州、8月8日に全線再開

西日本新聞 佐藤 倫之

 2016年の熊本地震で不通となっていたJR豊肥線肥後大津(熊本県大津町)-阿蘇(同県阿蘇市)間27・3キロの復旧工事がほぼ完了し、JR九州は16日、難工事となった同県南阿蘇村の現場を報道陣に公開した。急斜面で列車が前後進しながら運行する「スイッチバック」の区間などで最終点検が進められており、熊本と大分を結ぶ148キロの基幹鉄路は8月8日の全線再開を待つばかりだ。

 熊本地震の際、同村立野地区一帯では、旧阿蘇大橋を巻き込む大規模斜面崩落などに伴い、不通区間の約3分の1に当たる約10キロで線路が損壊した。2カ月後の豪雨で壊れた区間も少なくないという。

 JR九州の諸田勝也・豊肥本線復旧事務所長(48)によると、代替路も検討されたが、急傾斜地であることや、安全性や経済性などを検討した結果、旧ルートでの復旧が決まった。沿線の斜面復旧工事が進み、18年度から線路の敷設工事を本格化。今年4月に線路はつながった。

 豊肥線は1928(昭和3)年に全線開通。90年と2012年の豪雨災害でも線路が寸断され、いずれも復旧に1年近く要した。諸田所長は「工事に当たっては排水機能を強化するなど安全性にも配慮した。通勤や通学、観光の流れが戻り、地域を盛り上げる鉄道として再出発する日を楽しみにしている」と話した。(佐藤倫之)

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