酷暑なのに…エアコンなしで授業 唐津市の設置率43%…佐賀県内最低

西日本新聞 佐賀版 津留 恒星

 佐賀県唐津市の小中学校で整備が遅れているエアコン。普通教室での設置率は県内の他の自治体がほぼ100%なのに、唐津市は県内最低の約43%。今年は新型コロナウイルスの影響で夏休みが短縮され、酷暑の中での授業が予想されるが、どうしてこれほどの格差が生じたのだろう。

 「暑くて少し疲れた」。今月上旬の午後。授業を終えた同市の長松小4年、清水皇至(こうし)君(9)は額に汗をにじませていた。エアコンがないため、教室内の小型扇風機や日差しを遮るカーテンを頼りに暑さをしのいでいる。

 市教委によると、市立小中学校51校のうち29校にエアコンがない。設置率は中学校が約89%。小学校は約18%と2割にも届かない。

 整備を巡っては市は当初、大規模改修を控えた5校を除く46校を対象に、2019年度からの7年で設置を計画した。だが昨今の猛暑を受けて本年度までに前倒しし、39校での実施に変更。19年度は22校の180教室に設置し、17校は今年12月までに工事を終える予定。この17校と、計画外の12校との計29校が現段階で未整備となっている。

 文科省によると、昨年9月時点で唐津市の普通教室数は494教室。佐賀市の788教室に次いで県内2番目の規模だ。市教委担当者は「整備の開始時期やスピードは遅くなかった。教室数の差が設置率に影響している」と説明する。

 その佐賀市では18年度に整備が完了。唐津に次いで普通教室が3番目に多い鳥栖市も14年度に終えている。唐津市の脇山秀明政策部長は「エアコン整備に関してスタンスに違いがあったのは事実だ」と明かす。

 コロナ禍で迎える本格的な夏。在籍人数が比較的少ない一部の小中学校は、エアコンがある公民館などを活用して授業を行うことを決めている。

 しかし、大規模な学校では困難だ。児童数が約800人の長松小は「学校の近くで全員を収容できる場所は確保できない」と佐々木講吉校長。教室の気温や湿度を把握できる機器を導入したが、環境を変えられるわけではない。「正直、暑さはどうしようもない」

(津留恒星)

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