街の人出回復、感染拡大招く 福岡・天神 7月は4月比3倍超

西日本新聞 社会面 前田 倫之

 新型コロナウイルスの感染防止策として自粛が求められていた都道府県境をまたぐ移動が6月19日に全面解除されてから1カ月が過ぎ、街の人出が回復している。福岡県では人出増加の後を追うように陽性者が増えており、経済活動の再開が感染拡大につながる傾向が浮き彫りになっている。

 NTTドコモによるスマートフォンの位置情報を基にした推計によると、今月19日午後3時台の西鉄福岡(天神)駅周辺の人出は、感染拡大前の1月中旬~2月中旬の休日平均より16%減。4月8日の緊急事態宣言後初の日曜となった4月12日の75・6%減と比べると3倍超に大幅回復した。

 人出の増加に比例し、感染者は右肩上がりで増えている。解除後初の週末となった6月22日~7月19日までの県内の感染者は190人。週ごとでは、6月22~28日=7人(検査数2506件)▽29日~7月5日=32人(同3014件)▽6日~12日=45人(同4242件)▽13~19日=106人(同4525件)-と数倍の勢いで毎週増加している。

 人が集まる都心部の感染拡大が顕著で、県内の7月の感染者のうち6割超が福岡市に集中。歓楽街・中洲の従業員や客など「夜の街」関連や、20~30代の若者を中心に感染が広がっている。

 県は休業要請を検討する独自指標として、(1)直近3日間の1日当たりの平均感染者数が3日連続8人以上で、かつ増加傾向(2)直近3日間の感染経路不明者が50%以上(3)病床稼働率が50%以上(4)重症病床稼働率が50%以上-で、総合的に判断するとしている。

 18日時点で(1)は基準を上回っているが、(2)は37・5%、(3)は17・8%、(4)は5%に抑えられている。県は「病床には比較的余裕がある。今後爆発的に感染者が増えれば別だが、今は危険水域とまでは言えない」としている。 (前田倫之)

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