福岡県で過去最多の53人感染 新型コロナ、福岡刑務所の男性刑務官も

西日本新聞

 福岡県で21日、1日当たりの過去最多となる53人の新型コロナウイルス感染が確認された。これまでは緊急事態宣言中だった4月11日の43人が最も多かった。佐賀、長崎、熊本、鹿児島各県でも感染が判明。九州7県の感染者は計60人に上り、4月11日の46人を上回り過去最多を更新した。福岡県は21日、感染者の増加を受け、軽症・無症状者を受け入れる宿泊療養施設の利用を再開した。

 福岡市は20~80代の男女39人の感染を発表。市内で1日に確認された感染者の最多は26人(4月4、10日)だったが、大きく上回った。感染者が20人超となったのは3日連続。感染経路不明は、現時点で39人のうち22人という。これまでクラスター(感染者集団)が確認されていた同市・中洲のキャバクラで20代女性従業員、同市西区の通所介護施設では利用者の80代女性の感染が分かった。

 県は大野城市の50代男性会社員や粕屋郡の50代男性会社員、粕屋郡の30代女性看護師ら10人の感染を確認。9人の感染経路は不明という。県の担当者は「捕捉できていない感染者がいると考えられる。警戒を強める必要がある」と話した。

 福岡刑務所(福岡県宇美町)は、感染者のうちの1人が同刑務所の40代男性刑務官と明らかにした。九州の刑務所で感染者が確認されたのは初めて。北九州市は1人、久留米市は3人の感染を発表した。

 長崎県は、五島市の自営業の70代男性と同居する70代女性、島原市の50代女性事務職の感染を確認。五島市の2人は今月初旬に福岡県内を訪問しているという。熊本市は20代女性会社員の感染を発表。女性は15日に福岡市で友人3人と遊び1泊。17~20日は熊本市内の勤務先に出勤し、20日夜に発熱とせきが出た。21日に「友人2人の感染が確認された」という福岡県からの情報提供を受け、市保健所が女性に連絡。PCR検査で陽性が判明したという。佐賀県は唐津市の20代女性の感染を明らかにした。福岡県内の事業所で働いているという。鹿児島市は男女2人の感染を確認した。

福岡起点に拡大

 長崎大病院の柳原克紀教授(臨床検査医学)は「『第2波』と言えるかどうかは今後の増え方次第だが、人の流れが明らかに動いている。福岡を起点として九州内での感染が広がったと考えられる。このまま緩むと、間違いなく『第2波』の入り口に入る。中核都市で若い人の感染が目立つが、若い人が周辺地域の高齢者に感染させるケースも出ている。何らかの対策を取らないといけない」と話す。

 

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