「キングダム」返礼品に復活 地場産品の基準クリア 佐賀・基山町

西日本新聞 社会面 星野 楽

「地場産品」の基準クリア

 佐賀県基山町が今月から、ふるさと納税の返礼品に人気漫画「キングダム」の単行本を復活させた。作者の原泰久さん(45)は町出身。以前も単行本は返礼品だったが、国の指摘を受け取り扱いを中止。町は国や出版社と交渉を重ね、町内産木箱と組み合わせて国が求める「地場産品」の基準をクリアした。町は「復活できてひと安心。ファンが基山を訪ねるきっかけになれば」と期待している。

 キングダムは春秋戦国時代の中国が舞台。2006年から「週刊ヤングジャンプ」で連載が始まり、テレビアニメや実写映画になるなど根強い人気がある。

 町は15年度に単行本30冊などの返礼品をスタート。看板品目となったが、18年に国が「どこでも買える書籍は地場産品に当たらない」と指摘。昨年6月の制度改正に伴い返礼品から外した。松田一也町長は「原さんは町のふるさと大使を務め、基山の顔。通常の書籍とは意味合いが違う」と、東京出張のたびに国と出版社を訪問。書籍より値段が高い木箱とセットにするアイデアが認められた。

 木箱は単行本10冊がぴったり入るサイズで「佐賀県基山町 キングダム」の文字が入る。町内の障害者就労支援施設らいふステージの木材加工場で製作し、担当の30代男性は「返礼品作りは楽しい。品物を受け取った方には大事に使ってほしい」と話した。

 寄付額は5万7千円。今月20日現在で10件、57万円が集まっている。10冊は連番であれば指定できる。原さんは町を通じて「ふるさと基山のために役に立てるのはうれしい」とコメントした。

(星野楽)

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