「気合い入った」厄払いへ人形乗せ 大分・日田祇園山鉾会館

 大分県日田市の日田祇園山鉾(やまぼこ)会館で18、19日、展示中の三隈町と大和町の山鉾に、各町の男衆が新しく作られた人形を飾る「人形乗せ」をした。新型コロナウイルスの影響が広がる中、厄を払おうと人形を新調することにした。

 祇園祭では毎年、歌舞伎や人形浄瑠璃を題材に制作された勇壮、優美な人形で彩られた8町の山鉾と平成山鉾が市内を巡行。今年は新型コロナの影響で巡行は中止となったが、祭り期間中以外は同会館に山鉾を展示している両町が、人形作りを一手に引き受ける人形師の長嶋静雄さん(64)に制作を依頼した。

 長嶋さんは4月から、常時展示の飾り山鉾1基分も含めて人形作りを始めた。「厄払い」「魔よけ」をテーマに、3題材の9体が7月半ばに完成。力強い目線と動作が伝わるようこだわった長嶋さんは「まれに見る気合の入った人形ができた」と話す。

 人形乗せでは、各町の男衆が長嶋さんの細かな指示を受けながら飾り付け。力強い人形をまじまじと見つめていた。飾り山鉾には23日、人形が乗せられる。

 日田祇園山鉾振興会の後藤稔夫会長(98)は「すごくいい出来。今年は巡行が中止で心残りだった。人形だけでも新しくなって大変ありがたい」と話した。

(笠原和香子)

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