ありがとう思い出の学びや 集合写真や黒板アートで別れ 再編対象2校

西日本新聞 筑豊版 福田 直正

 福岡県田川市教育委員会が市内7中学校を再編して2中学を新設する計画に伴い、仮設校舎に移転する伊田中と後藤寺中は、生徒らが旧校舎に別れを告げるイベントを開いた。伊田中は生徒や地域住民らが感謝の言葉を書いた布で旧校舎を飾り付けて、小型無人機ドローンで空から集合写真を撮影。後藤寺中はメッセージやイラストを描く黒板アートで、感謝の気持ちを示した。

 伊田中では「たくさんの思い出をありがとう」などと書かれた約220枚の布を、校舎から校庭の木にロープを渡してくくりつけた。空撮は14日に実施。飾り付けられた校舎を背に集まった生徒らは、同市で写真スタジオを営む同校卒業生の藤井健一郎さんが操縦するドローンに、笑顔で手を振った。

 空撮写真はクリアファイルに印刷され、生徒に配られる。生徒会長で3年の松岡拓哉さん(14)は「もうこの校舎に来ないという実感がない。ここで卒業式を迎えたかった」と別れを惜しんだ。

 後藤寺中は20日、約10人の学年混合の班を組んで黒板アートを制作。各学級や図書室、音楽室など計16教室を飾り付けた。

 1年生の空き教室を担当した3年の村上夏輝さん(15)は、後輩たちと協力し、文化祭での合唱コンクールの思い出を描いた。昨年、クラスみんなで金賞を目指し、昼休み返上で練習に打ち込んだ。本番の結果は銀賞。悔しい結果に同級生と流した涙も、今ではいい思い出となっているという。

 黒板には笑顔で楽しく歌う様子を描いた。村上さんは「たくさんの思い出がある校舎を離れるのはつらい。エアコン完備で快適になると割り切り、受験に向けて頑張る」と話した。

 両校は7月中に仮設校舎へ引っ越し、旧校舎は8月以降取り壊す。それぞれの敷地に新しい中学校が2023年4月に開校予定。

(福田直正)

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