気管カニューレが外れた日 連載・霹靂の日々【34】大島一樹

西日本新聞 くらし面

 気管カニューレをご存知ですか? 人工呼吸器を装着する際、喉に穴を開けて挿入する管のことです。

 オクサンは人工呼吸器が外れてからも、カニューレは着けたままでした。初めのうちは、容体が悪化した場合を考えての措置だったのでしょうが、その後は「何のためなのか」と思っていました。

 カニューレを入れているため、たんの吸引を頻繁に行う必要があり、その際に苦しそうなそぶりがあるので「何とかならないのだろうか?」と感じたものでした。カニューレ自体も時期が来たら交換しなければならず、換える作業も苦しそうでした。

 慢性期病院に入院してから、確か2回目の交換のときだったと思いますが、主治医の先生が私の目の前で作業を開始しました。

 外すのはスムーズ。でも新しいカニューレを入れようとすると…。「あれ?」。切開していた部分がかなり狭くなっていたようで、苦戦する先生。10分ぐらいいろいろ試されましたが、とうとう「もうこのまま外しましょう」と。心の中で笑いそうになりつつ、これでオクサンが少しでも楽になると考え、「はい。ありがとうございます」と答える私。うれしかったです。

 もう一つオクサンの体に着いているのが、胃ろうの管です。前に「外せない」ことは書きましたが、これも交換しないといけません。これについても、また改めて紹介したいと思います。(音楽プロデューサー、佐賀県みやき町)

PR

くらし アクセスランキング

PR

注目のテーマ