「ことこと列車」が再開 フランス料理楽しめ、換気励行 平筑鉄道

西日本新聞 筑豊版 坂本 公司

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で運休していた平成筑豊鉄道のレストラン列車「ことこと列車」が23日、運行を再開した。定員を通常の半数の24人に減らし、座席間隔を空けるなど感染防止策を施した上で乗客を迎える。県内などで感染者が増えている時期で慎重な滑り出しが求められることになり、同社はまず沿線地域など近場から誘客を図ることにしている。

 ことこと列車は昨年3月に同社が導入。車両は、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた工業デザイナーの水戸岡鋭治さんがデザインした。車窓の田園風景などを眺めながら、人気シェフの福山剛さんが監修し、沿線地域の野菜などを使ったフランス料理を楽しめる。福山さんは「すばらしい列車に負けない料理を用意した」とアピールする。

 土日祝日1日1便の運行。今年3月まで平均乗車率は約8割と好調だったが、新型コロナ感染拡大を受けて4月から3カ月以上運休していた。平成筑豊鉄道は、4人掛けボックス席にはす向かいに2人だけ座ってもらうなど定員を半分に減らし、換気扇で常に空気を入れ替えるといった対策を決め、今月23日からの再開にこぎ着けた。同日から9月までは直方駅を出て田川伊田駅との間を往復後、行橋駅に向かうコースを走る。

 だが、新型コロナ感染者が増加傾向にある時期にぶつかり、大規模な誘客策は難しいムードに。一方で政府の観光支援事業「Go To トラベル」が始まったため、同社は「支援事業を追い風としながらも、当面は近くの方々に乗ってもらうため力を入れたい」としている。

 直方駅では23日、県内などから集まった16人が乗車。列車乗客が通算5千人を超えたのを記念するセレモニーもあった。5千人目は、家族3人で訪れた北九州市小倉南区の会社員椋木誠さん(52)。同社の河合賢一社長から記念品を受け取り「今日はいい日になりそう。食事も景色もゆったり楽しみたい」と喜んでいた。 (坂本公司)

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